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Ⅳ:13
自分でも、尻の入口や内壁、そのもっとずっと奥の方が清宮の侵入を歓迎して、ヒクヒクしているのが分かった。
「あっ、あぁあっ、あ…そこ、そこっ」
「ここ?」
「ちがっ、もっとおく!」
「知ってるよ」
「ひぁ"あ"っ!!」
更に深く突き入れられた指が、中でバラバラに動く。適当に動いているように思えるそれは、だがしかし俺の好きなところを完全に把握する動きで。
全身が痺れるほど感じる膨らみや、ぞわぞわ感じる場所を指で悪戯にくすぐる。快感が絶え間なく脳髄まで響いて、躰は〝イきたい〟と訴えた。
「伊沢くん、もうそろそろイきそう?」
「んっ、も…イきたい」
たった三日間。されど、三日間。
清宮と出会ってから、二日とあけずにほぼ毎日快楽を教え込まれてきた躰は、三日間の禁欲生活に早くも悲鳴をあげていたようだ。
まだ胸を弄られ尻に指を受け入れただけなのに、俺の前はダラダラとヨダレを垂らしてその先を待ち望んでいる。だけど、尻だけで達したことはまだ一度もなくて。いつも与えられる前への決定的な刺激が欲しくて、俺はパンパンに張り詰めて震える自身に手を伸ばした。が、
「ダメだよ触っちゃ」
その手は、清宮によって止められた。
「なんだよ! もうイきたいんだよ俺は!」
「じゃあ、質問に答えてくれたらイかせてあげる」
「はぁ!?」
「どうして君のお尻は綺麗になってるの?」
「あ…」
「俺と会うことになったから、洗っておいてくれたの? エッチ、する気だった?」
俺は冷や汗をかいた。そんなところ、突っ込まれると思ってなかったからだ。
清宮と過ごすようになってからと言うもの、受け入れる準備をするのが俺の仕事みたいになっていた。病気の予防のためもあるし、やらずにコイツの家に行ったからといって、セックスをしない日は無かったからだ。最悪その行為さえプレイの一環にされることもあった。
結局洗うハメになるなら、始めから洗っておいたほうが得策だと思った。それは清宮を避けていた三日間も、同じで。
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