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「両手使えば?」 声をかけられてつい反射的に目を開けば北見と視線が重なった。 「う、わ……っえぇぇぇ……っ?」 目が合っただけで……もっと感じる。 どうすんだよ……両手……? 目の前で両手オナニーしろって……? うぅぅぅぅぅ。 マグロ卒業に少しでも近づきたくて、航也は、言われた通りもう片方の手もペニスに添えた。 左で先端を包み込み、揉むようにしごきながら、右で棹を強めに擦り立てた。 あ、あ、あ、やばい、すげー、すげー。 恥ずかしいくらい北見のモノを締めつけてしまう。 拡張されていることを全身で痛感しながら、薄目がちに北見を見つめながら、がむしゃらに両手を動かした。 「はぁ……ぅ……っあぁ……ぁっ」 「きもちよさそう」 「ッうるさ……集中できねぇよ……ッ」 「ごめん」 あーいく、もーいく、はや、でも止めらんねー、あ、あ、う、あ、う、あ。 あ、あ、あ。 あ、あ。 あ。 「ッ、ッッ、ッ」 「あ」 「…………はッ……はぁッ……はぁッ……ッ……はぁ……」 ぱかり。 北見は器用に片手で蓋を外すと箱からチョコレートを一つ取り出し、達したばかりで熱い吐息を洩らす航也の唇におもむろに押し込んだ。 「……んむ」 「これはアールグレー」 「はぁ……もぐもぐ……うま……」 とりあえずいったけど。 ケツ奥まで満ちた北見さんのが……ナカでまた硬くなって……ずっとジンジンしてて……。 白濁糸を露骨に引く航也のペニスはまだ衰えておらず、昂揚感から解放されずに悩ましげに反っている様にさらに煽られて、北見は。 汗ばむ腰に両手を添えて円を描くように動かした。 ぐり、ごり、奥を穿たれるような刺激。 堪らず航也は深く項垂れた。 「んーーーーっ……」 「航也、体、前に倒して」 航也がもぞもぞ言われた通りにすれば北見は次を指示する。 「腰、ちょっと浮かして」 「ぬ、抜けね……?」 「抜けない程度に……そう、それくらい」 トレーナーが捲れて剥き出しになっている、お気に入りの尻を、ぐっと掴む。 抉じ開けられた尻奥を……真下からペニスで……何度も何度も……激しく突き上げて……。 「あーーーーー……ッッッ」 自力では得ることができなかった強烈な刺激に航也はぎゅぅぅぅっとシーツを握りしめた。 尻孔にペニスを連続して叩き込まれてパンパンと音が連なる。 深奥までしっかり届く申し分ないピストンに思わずしゃくり上げた。 「ぅく……ッぁぁぁ……ッ……奥、熱ぃ……ッ」 「うん、熱くて、すぐいきそう」 「ぁ……っ北見さぁ……ッ」 「このまま航也でいかせて」 「ぁぅぅッ……はッ……はぁッ……ッ、ぁぁッ、ぅぅぅ……ッ……!!」 「腰が……やばい、キテる……ずっと航也が乗ってたから」 「北見さんが乗れって言ったんだろ? 俺、知らねぇ」 「……大丈夫、コレ、大丈夫なハズ」 ベッドで苦悶している北見を余所にバーカウンターでチョコレートを食べていた航也は、彼に背を向け、こっそり心の中であっかんべー、した。 ザマミロ、スケベ。 「航也、肩震えてんだけど、笑ってる?」 「うぷぷ、いーえ、あーチョコうま」 「どういたしまして……あ、やばい」 まーホワイトデーにはちゃんとお返しすっから、さ、北見さん?

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