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フライング気味に口内を訪れた舌先。 クチュ、と音を立てて満遍なく濡れた粘膜をなぞってくる。 溜まっていた微熱がゆっくり掻き混ぜられて。 緩々と開閉を繰り返す触れ合う唇。 繋がっては離れる舌尖。 また深く戯れたかと思えば離れ離れ、でも透明な糸に絶えず結ばれた。 うわ、やべー、なんか色々飛びそ。 このチューえろ過ぎだろ、北見さん。 そんなに俺とシたかったのかよ? 「……ンっ」 カーディガンの下から潜り込んできた北見の五指がシャツ越しに航也の胸の突端を爪弾いた。 音が止まらないキスを続けながら凝りを解すように乳首を捏ね繰られる。 唇と胸を同時に刺激されて航也は背筋をぞくぞく震わせた。 行き場に彷徨っていた手が北見の服を握りしめる。 薄目がちに視線を通わせて濃厚なキスを唇で一頻り奏でた。 「ぷ、ぁ」 悪戯に唇の端を舐め上げられた。 たどたどしい眼差しで睨めば一重の双眸で平然と笑い返される。 「勃ってきた?」 わざわざ口頭で質問を寄越して入念な確認に至る掌、服の外から、次は直に。 「あ、っ……んな触られたら……っ汚れるッ」 「あ、これ買ってきたの? じゃあ汚したらマズイな」 北見は購入されたばかりの新品を自分の部屋着と共に汚さないようずり下ろすと。 「んんんッ!」 航也の硬くなったペニスを口腔へ一息に招き入れた。 「あっ、ちょ、待っ、やば、やばいかも」 「ん」 「で、でるかも、これ、すぐに」 夜気で冷えた肌とは反対に温む口内に捕らわれて航也は涙目になってしまう。 腰をぶるつかせ、震えがちな上体を肘で支え、床に膝を突いて股間に顔を埋める北見を退かそうとする。 「いいよ、だしても、むしろ飲ませて」 茂る根元から頂きにかけて舌先がねっとり這っていたかと思えば、思い切り先端を頬張られて丹念に舐め回されて。 唾液に塗れた棹をしごかれながら……後孔までじっくり舐められた。 「うわっ、それむりッ、北見さッ!」 「恥ずかしい?」 「恥ずかしい!」 赤面して即答した航也に北見は苦笑した。 それならばと舌の代わりに指を。 冷えた中指が第二間接まで熱の行き渡るナカに押し込まれる。 秘められた性感帯をダイレクトに執拗に刺激されながらペニスを深々と咀嚼される。 「ああ、もぉ……ッ!」 喉奥に迸った航也の飛沫。 北見は飲み干した。 「……うう……っ」 「ほら、こっち向け」 「え……ッう、後ろ……?」 「だって俺に突かれてブルブルする航也のケツ見たいから」 「このスケベッ」

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