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5-4
夜の深みにはまっていく二人。
「……ん」
シーツに深い皺が刻まれたベッドの上で裸にされた航也は、上半身だけ完全に脱いだ北見の下肢に顔を埋めていた。
初めて北見のペニスを口にしていた。
「航也、意外と上手なんだ」
立てかけたクッションに背中を預けて北見が感想を告げれば上目遣いに睨んでくる。
「上から目線うぜぇ……」
いつもいいように扱われている航也は逆襲してやろうと口淫に精を出す。
ふてぶてしげに頭上を睨んだまま、脈打つ棹をしごき、色濃く膨れきった亀頭先端に舌を這わせる。
口内いっぱいに招いては唾液を満遍なく纏わせて小刻みに吸い上げる。
「そこ。イイかも」
尖らせた舌である箇所を撫でられると北見の細長い眼は熱に浮かれ、伸びてきた手が航也の頭に添えられた。
「お前にされるの初めてだから、もう、いきそう」
「んぐ……いーよ、いっても」
「うーん」
「……ンだよ、文句あんのかよ」
「口内射精も、もちろん、いいんだけどさ」
咥えたままもごもご話していた航也に笑いかけると、北見は、恋人の唇から熱源を引き抜いた。
そして航也の髪に五指を絡ませて頭を固定すると、怪訝そうにしている航也の顔のすぐ前で自らしごき始めた。
「ッ……は? ちょ、なに、あんた顔射するつもりかよッ?」
「まぁね……させて?」
「この……ッタチ悪ぃスケベッ、変態……ッ、あ」
宣言通り、間をおかずして放たれた白濁飛沫。
航也は不機嫌丸出しのしかめっ面で受け止めた。
「あ……最高」
「ッ、ドスケベッッ!」
「まぁまぁ。ほら、拭いてやるから」
「えっ、わっ」
航也の顔を両手で支え、北見は、頬に滴っていた自身の種をべろりと舐めとった。
「わ、ぁ……ッ、き、北見さ、」
「セルフごっくん?」
「う、ぷ」
唇にまで飛んでいた分も綺麗にしてやる。
「ナカには? はいってない?」
「……」
「見せて?」
しかめっ面が和らいできた航也は言われた通り口をあーんと開け、北見は唇奥も舌先で舐め上げた。
「は、ぁっ……ふ……」
「ほんと最高……初フェラ、今年イチ感動したかも」
「……言いすぎ……なんだよ……」
航也へのお返しとして北見が次にとったプレイは。
「ひっ! 待っ、もぉ舐めんじゃねッ、ッあぅ……ッ」
腰を突き出させて露にした後孔。
舌尖を捻じ込む勢いで飢えた動物みたいに激しく舐める。
お気に入りの尻を両手でしつこく揉み捏ね、両方の親指で尻たぶを拡げ、わざと音を立てて味わい尽くす。
「あぁっ、やめッ……汚ねぇって!」
「でも綺麗にしてる、シャワー浴びただろ?」
「う」
「帰ってきてすぐわかったけど。いい匂いしたし、髪、毛先濡れてたし」
「ううううう」
唾液で卑猥に濡れそぼった後孔に、本当に、舌を捩じり入れた。
窮屈な内側の肉粘膜を突き、ゆっくり、舌ピストン。
指も数本呑み込ませて拡張させつつ、尻たぶに、噛みつく。
「うわっっ! かッ、噛むな、ッ、痛~~ッッ」
「歯形つけたらもっとイイ尻になるかと思って」
「痛ぇんだよッ!」
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