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強引に両サイドに歯形をつけられた航也の尻が上下に揺れる。
「あっ……はぁ……っあ」
「きもちよさそう」
「ッ……」
「俺の、奥まで届いてる?」
北見は向かい合う座位で航也と繋がっていた。
相変わらず両手で歯形つきの尻を揉み掴んで揺さぶりながら自分も変則的に律動する。
「ッッ……んな、いきなり奥……」
唐突に最奥までペニスが一瞬にして押し込まれ、ぐりぐりと腹底を摩擦されると航也はビクビク仰け反った。
まだ本日射精に至っていないペニスからは糸が引くほどに先走りが溢れている。
ぐっしょりと濡れ渡った鈴口が見るからに卑猥だった。
「はぁ……んっ……はぁ……」
狭苦しい肉奥を小突くのと同時にキスする寸前の距離で捩れきった航也の顔を見つめる。
時々、苦しげに眉根を寄せたり、時々、最高に感じているかのように瞼と唇を痙攣させ、吐息を零したり。
火照った泣き黒子。
見飽きない。
ずっと見ていたい。
北見の視線を煙たがるように航也は一度顔を逸らし、それから、罰が悪そうにまた年上の恋人へ顔を向けた。
「き、たみさん、だけ……いって……俺、まだいってねぇよ……」
「いきたい?」
「……ん」
「今日はコッチだけで射精してくれないんだ?」
「ッ……そうそうケツだけでいけるかッ……あ、っ……ぅ……」
先走った透明な汁でぬるぬるなペニスを掌で包み込んでやる。
ぐち、ぐち、擦って、しとどに濡れる尿道口を親指で緩々と引っ掻き回す。
「は、ぁ、あ、あッ」
航也は北見の肩にしがみついて腰をがくがくさせた、肉奥まで達していたペニスに粘膜がきつく密着し、小まめに収縮する、動かずとも魅惑の肉圧でマッサージされているような心地になる。
しごく速度を上げれば猛烈に搾り込まれるような締めつけに囚われた。
「ああッんんん……ッッ」
「いく?」
「ん……っいく……ッあぁぁ……っぁ……ッッ!」
航也が達すると、射精直後でひくつく体をベッドに押し倒し、掴んだ腰を浮かせ気味にして北見は思う存分ペニスを打ちつけた。
航也の奥の奥で容赦なく吐精した。
「あッッッ……!!」
「はぁ……ッ……航也……」
「俺にも歯形つけさせろよ、あんたのスケベなアレにさぁ?」
「使い物にならなくなるから勘弁して」
「ケツ、ガブガブしやがって」
「小指でも噛んどく? それか顔射してもいいけど」
「……なんか後が怖ぇからやめとく」
噛み癖なんてなかったんだけどな。
らしくないことって、案外、楽しくて堪らないんだな。
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