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6-4
泣き黒子にぽろっと伝う涙。
「うぅぅぅ……っ!」
スリッポンを履いたまま玄関ドアに両手を突いて航也は呻吟した。
スキニージーンズがボクサーパンツと共に不恰好にずり下ろされている。
まだどこの明かりもつけていない室内。
薄闇の中、剥き出しにされた尻に激しくぶつかる北見の腰。
「おぃッ、ちょッ、北見さ……っ」
部屋に着くなり開始された立ちバック。
しごいて勃たせたペニスに唾液を纏わせて、北見は、前戯もなしに航也の後孔に深夜の昂ぶりを捻じ込んできた。
航也はリュックだけ放り投げられて後は全て身につけた状態、初っ端から熱烈に律動している北見の着衣もほぼそのままだった。
「こんなの……っ強姦だっっ」
「強姦? レイプ? 和姦の言い間違いじゃ?」
意外なくらいすぐ耳元で声がして航也の首筋はゾクリと粟立った。
「あ」
するりと正面に回り込んできた手が股間を這う。
「ン」
渋々、軽めのチューハイで取り込んだアルコールによって火照っていた体の奥を全力ピストンでめちゃくちゃにされた。
お行儀の悪い幕開けとなったセックスにすっかり感じきってしまっているペニスまで器用な五指持つ手で雑に愛撫される。
「航也、レイプされて勃つんだ?」
「うぅぅっそんな触り方すんなっ」
「レイプされて濡れるんだ?」
先走りに滲む先端をからかいつつ、北見はもう片方の手をポロシャツの内側にずぼっと突っ込んだ。
「あ」
沈黙していた乳首を執拗にコリコリと弄ばれる。
弄ばれながら仮膣奥の粘膜密集地帯をペニスで無造作に解される。
「んっ、ぅっ、ぅっ、んっ」
どうしよ、玄関でいく、挿入れられたばっかでもういく、どうしよ、クソっ。
以前は俺だってソッチ側だったのに……。
北見さんのモンになって、その上、どっぷり服従してるみたいだ……。
俺の体、北見さんにつくりかえられてんのか。
「ぅああっ……俺っ、もぉ……っ!」
絶頂しかけた航也の体から無情にも北見は……未練なく離れた。
不意打ちの中断に呆気にとられている航也に彼は平然と言い放つ。
「お仕置きなんだから。そんなすぐ簡単にいかせないって」
北見さん、ガチで怒ってる……。
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