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9-ゴーゴー温泉

「あっ……北見さん……」 尻たぶを左右限界まで押し開かれて。 湯気に曝されて湿り渡った後孔をゆっくりと舐め上げられた。 「わざわざ温泉まで来て……んなこと……」 そこは海際に建つホテル。 客室に備えつけられた露天風呂、源泉かけ流し、夜の〇〇湾が手摺り越しに一望できる、何とも贅沢なしっぽり空間だった。 「人に見られたらどーすんだよ」 「そこ、すぐ海だけど。誰か見える? 真冬の海で誰か泳いでる?」 手摺りにしがみついた航也の目の前にはただ暗い海が水平線まで広がるだけ。 「……漁師とか」 北見は笑った。 半身を湯船に浸からせた彼は飽きることなくお気に入りの尻の手触りを楽しみながらソコを舐め続ける。 ヒクつく肉孔の周囲を尖らせた舌先で焦らすように一周したり。 焦らしていたかと思えばアナル表面を念入りに何度も何度も。 「ん……っ」 器用な舌の先がぬるりと捻じ込まれ、内側まで積極的に舐められて、航也は背中を波打たせた。 湯に浸かっている足元は温かい、夜気に曝した上半身は潮風を浴びてゾクゾクしっぱなし、相反する二つの感覚に肌身を弄ばれる。 後ろを濡らされてばかりで放置され気味な前。 半勃ちとなったペニスが独りでに寂しげにピクピク揺れていた。 「温泉だからこそ。しっぽり楽しまないと」 「ケツに話しかけんなッ」 「しー。隣に聞こえる」 「ッ……」 より赤面した航也に北見はさらに捻じ込んだ。 肉孔に潜らせた舌尖で内壁をじっくりなぞる。 卑猥な異物感に航也は一段とビクビクした。 寒いけど熱くて変になる。 それに、ずっとケツに構ってばっかで、北見さん。 前の方、触ってくんねぇの……? 航也は恥ずかしくて海原に委ねていた視線をぎこちなく背後へ傾けた。 自分の尻に深々と顔を埋め、甲斐甲斐しくご奉仕してくれている年上の恋人におねだりしようとした。 やっぱ嫌だ、言いたくねぇ。

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