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9-3
「最近シてなかったけど。ヌく暇もなかった?」
つーか、さ。
オールバックみたいに髪撫でつけた北見さんとか、見慣れなくて、やばいんだよ。
「……そーいう気分にならなかった」
「そう」
今夜はいっぱいヌいて鬱憤吐き出さないと、な。
「あ」
航也の正面にするりと回された北見の利き手。
半勃ちだったペニスの先端をそっと包み込み、揉むようにしごき始める。
航也はぎゅっと眉根を寄せた。
待ち望んでいた愛撫に歓喜する体を誤魔化したくて「こんなとこで……ッ嫌だって、北見さん……」と拒んでみせた。
「コッチは嫌がってないみたいだけど」
指がカリ首に引っ掛かるような上下愛撫に航也は目を見開かせた。
尻孔を細やかに舌姦されながら緩やかに一定の速度で擦られて背筋を引き攣らせた。
「あ、あ、ッ、う」
ご無沙汰だった身に相当堪えたらしい。
「うううう……ッ」
あっという間に……射精してしまった。
「あ」
「ッッッ……は……あ……ッ、う……ぅ……んーーー……っっっ」
「……こんな溜まってたの。毎日頑張ってたんだ、えらいね」
「っ……北見さん……」
北見は射精したばかりで腰が抜けそうになっている航也の向きを変えた。
膝までしか浸かっていないのに今にも逆上せそうになっている大学生彼氏に笑いかけ、射精したばかりでビクついているペニスに口づけた。
「ッ、ちょ……ッそれ、やば……い……」
縋りどころがなくて北見の頭をつい掴み、航也は駄々をこねるみたいに首を左右に振った。
「よすぎて……変になるよ、北見さん……」
説得力のない航也の拒絶を北見は平然と無視して。
尿道に残っていた残滓を吸い上げた。
「あっ」
濡れた黒髪により絡んだ航也の五指。
たっぷり舐め解された尻孔を今度は丁寧に指姦され、北見の口内で律儀に逐一反応する元タチペニス。
音を立ててしゃぶりつかれると戦慄にも近い震えに全身を貫かれて、航也はガクガク揺れた。
「こ……声、ガマンできね……っあっあっあっ……こんな、指、ナカで動かされたら……っ」
「じゃあ……中断して部屋戻ろうか」
二度目の絶頂がもう迫りつつあるペニスを解放してやり、北見は、一重の細長い眼で濡れきった双眸を見つめた。
「中断するの、平気? 嫌じゃない……?」
脈打つ棹を大胆に舐め上げ、ヒクリと喉骨を震わせた年下の恋人に愉悦する。
「うん、まぁ、多少はね。声出してもいいんじゃない」
「……矛盾しやがって」
「サービスしてあげるから。いきなよ」
そう言って再び唇奥に捕らえるとリズミカルに頭を前後させた。
悶絶必須の口淫に航也はつい両手で北見の髪を握りしめる。
同時に前立腺をコリコリと指腹で押し上げられて「あーーーー……っっ」と我慢できない悲鳴を洩らした。
二度目の絶頂飛沫は一滴残らず北見に美味しく頂かれた……。
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