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第7話
その後西園寺先輩に連れられて寮にいったのだが、学園同様デカくて、魁斗さんの財力やばってなったよね。うん。
「さあ、残念ですが僕がお供できるのはここまでです。この後生徒会の会議がありますので、寂しいですがここで失礼いたします。」
「はぁ… あの、寮長室の場所だけ教えてもらえますか。」
「もう少し寂しがってくれてもいいんですよ?それと、寮長室はエントランスを抜ける廊下の突き当たりにあります。分からなければ、そこにいるコンシェルジュに連れて行ってもらってください。」
コンシェルジュなんて単語にびっくりしながらとりあえず頷いておく。
西園寺先輩は俺が寮の中に入るまでそこを動く気は無いらしく、ずっと俺に手を振ってた。
ちょっと可愛かった。
「あの、今日からお世話になる実波です。寮長室に行きたいのですが…」
「実波様ですね。伺っております。こちらへどうぞ。」
先のコンシェルジュさんに連れられて迷うことなく寮長室につき、ちゃんとノックもした。
コンコン…
シーン…
あれ?
コンコン…
シーン…
聞こえてないのか?
ドンドンドンドンドン
「あのー!今日からお世話になる実波ですけどー!」
……ドドドド
ガチャっ!
「ごっめん!!寝てた!!」
「え、あ、それは起こしてすみません。」
「え!?いや、全然!むしろ助かったよ!」
「はぁ。」
中から出てきたのはめっちゃ身長高いイケメン。爆ぜろクソ。
でも、寝癖、かわいい。
「あ、実波 壱雅と言います。今日からお世話になります。」
「はーい、俺は斎藤 要(サイトウ カナメ)!3年でこれでも寮長だよ!よろしく!」
「すみません、今度くまの着ぐるみ着てもらってもいいですか。」
「…え、なんで?」
「…はっ!ご、ごごめんなさい!!」
「お前面白いなー!たしか1年だろ?これからはいつでも俺んとこ来ていいから!よろしくなー!」
皆さんお気づきだろうか。そう。斎藤先輩だ。言いたいことはわかるだろうか。
そう、実家に残してきたあいつも斎藤だ。
おれ、斎藤先輩、すき。
「えっ!///」
「え?」
「今、俺のこと好きって言った?」
「え、声に出てました?」
「え、うん。でも急にどうした?」
「うちにあるおっきいクマが斎藤っていう名前で、身長も先輩と同じくらいだったので親近感というか、なんか、落ち着きます。」
「あー、そーいう…」
なんか先輩から乾いた笑いが出たけど、気にしなくていいか。
「じゃあ、ややこしいから俺のことは要でいいよ。実波のことはイチって呼ばせてもらうわ。」
「はい、要先輩。あ、俺の部屋ってどこですか?」
「ん、案内するよ。付いてきて。」
やっぱ要先輩でけぇ…
体格的にバスケやってそうだな。見たところ187くらいか。
ふぁぁぁぁあああ
筋肉!やば!綺麗につくアスリートタイプじゃん…
俺も筋肉ほしぃ…
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