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第6話

それから叔父さんは変態の顔から理事長の顔に変わって、ゆったりと落ち着いた声音で話し出した。 「いいか、壱雅。この学園の生徒には大きく3種類のやっかいな、獣・チワワ・腐男子がいる。この3種類には気をつけろ。といっても、その3種類が全校生徒の9割を占めてるから、いずれにせよ遭遇すると思うし、少なからず関わることになると思う。ただ、襲われないようにしてくれ。」 「…どういうことだ?」 「まずこの学園には同性、もしくは両性愛者がいる。それがさっきの9割のやつら。そんで、そのうちの3種類の振り分けが3:6:1になる。順番的には獣:チワワ:腐男子な。」 「お、おぉ…」 「まず獣たちだが、あいつらは馬鹿だから、お前が勘違いさせなければ大丈夫。なはず。たぶん。行けるだろ。え、いけるよな?」 「いや、知らねえし。」 「まあ、レイプとかされないようにな。気をつけろ。んで、次にチワワたちだが、これはまあ生徒会とかイケメンに必要以上に近づかなければ問題ないだろ。」 「なんで生徒会が出てくるんだ?」 「ああ、西園寺がいるだろ?あいつも然りだが、生徒会はビジュアル、成績、家柄の3つがそろったメンバーで構成されてるからな。チワワたちはそいつらの親衛隊ってやつ。んで、その他イケメンで家柄も良い奴には同様に親衛隊があるってわけ。だから必要以上にくっついたりとか、しない方がいいぞ?ていうか俺のためにしないでくれ。そんな現場見たら俺絶対泣く。」 正直泣かれても気持ち悪いだけなのでそれはご遠慮願いたい。 「今失礼なこと思ったろ。」 「いや?続けて?」 「はぁ… 最後に腐男子だけど、目立ってるのは1年の佐伯(さえき) (しょう)くらいだな。こいつはうるさいヤツだが気も利くし、特に実害は出ないと思う。そのほかの腐男子に関してはあまり情報はないが、過去に輪姦や強姦の指示を出したりして退学処分になったやつが何人かいるから、くれぐれも気をつけるように。」 ここの腐男子ヤベぇやつじゃんカタ:(ˊ◦ω◦ˋ):カタ 友達とか作れねえやつかよチクショー… 「魁斗さん、、」 「ん?」 「やっぱり斎藤連れてきて。」 「ごめん、それは無理。もう少し小さいクマを用意するから、それで勘弁してくれ。」 「さいとぅ…」 「も、もう寮にいこう!な!?汗」 「わかった…」 「よし、いい子だ。それから、壱雅は今日からこのカードを使ってくれ。部屋の鍵、学生証及び身分証明、お財布にまでなるチートカード!しかも壱雅のは特別にブラック使用だ。どうだ、かっこいいだろう??これでこの部屋にいつでも入れるからな。ほら、俺とおそろいだ!!」 「ん、魁斗さんといっしょ、うれし…」 「んんんんんんんんん!!てんっし!!!」 「魁斗さん?」 「いこう!もう行こう!西園寺待たせてるから!な!!」 「うん」 また、勃ってる… へんたい。

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