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第8話
部屋に向かいながら寮について教えて貰ったのをまとめると、こうだ。
10階建ての建物の中は
1階がエントランス、事務室、寮長室
2~3階が1年生
4~5階が2年生
6~7階が3年生
8~9階が談話室、スポーツジム、食堂
10階が特別生
となってて、一学年150人前後で、2人1部屋だから、大体ワンフロアにつき80部屋くらいあるらしい。
まあ、そりゃあ縦にも横にもでけぇわな。
んで、俺は3階の3028号室に案内された。
あ、俺の誕生日じゃん。3/28です。いぇい。
覚えやすーい。あは。
「食堂の利用可能時間は朝が5時~8時、夜は6時~10時な。土日は一日中好きな時に利用できるぞ。」
「はぁ… ちなみに部屋にキッチンはありますか?」
「ああ、あるけど。使ってるやつなんて見たことねえな…」
「そうですか。あの、外出って出来るんですか?」
「あー、事前に申請書書いてくれれば可能だぜ。」
「分かりました。ありがとうございます。」
「おう。つっても、大抵は学園内で揃うからなー、めったに外出することないと思うぞ?」
「はあ。あ、ここですか。」
「ん?ああ、ここ。」
部屋の前に着き、カードに慣れとけって言われたので、さっき貰ったカードを出したのだが、何故か驚かれました。
「おま、え!?ブラック!?マジかよ!?」
「え?ええ。これからはこれを使うようにと言われました。」
「はー、お前理事長のお気に入りかなんかなの?」
「??いえ、理事長は俺の叔父ですが。」
「あ?お前あの人の甥っ子!?やべ、気安くイチとか呼んでほんとにいいのか?」
「ええ、魁斗さんがどう思われてるのかは知りませんが、俺は至って普通ですよ。見た目こんなんですけど。」
そう、見た目こんなんだが、別に理由はない。親父が高校の入学祝いに買ってきたのがたまたま(本人はカフだと思ってたらしいが)ピアスで、せっかくくれたんだからと穴を開けて付けてみたら、髪の色に合わなくて染髪したというわけだ。
定期的に美容院に行かないと、落ちたり伸びたりで色々大変だから、せめて月イチは行きたい。
魁斗さん曰く、ここの自由度は高いらしく、髪染めピアスはOKらしいからすごく助かる。
今度魁斗さんのリクエストの色に染めてみるか。
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