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第14話

SHRが終わると、物珍しさに俺の席の周りに人が集った。 転入テスト満点合格ってマジ?とか、実波ってガチで庶民なの?とか、なんでこの時期の転入なの?とか、寮の部屋どこ?とか、連絡先交換しよ!とか、うるせぇなぁ… 「転入テストってまず何?庶民かどうかは分からないけど、一応高層マンションの最上階には住んでたからそこそこラインだろ。時期外れの転入に関しては家庭の事情。んで、部屋と連絡先は教えない。」 「イチくん律儀だね〜笑」 「うっせ。質問されたら答えるのが筋だろ。それくらいちゃんと答える。」 「へぇ… あ、お昼は食堂と購買、どっちがいい?」 「あー、バランス考えて食べたいから食堂だな。まあ、明日からは多分弁当。」 「弁当!?僕の分は!?」 「あ?あー、食いたいなら作るけど。」 「食べる!!作って!!てか、ほんとにもう僕の家に永久就職しない!?」 「おー、2回目のプロポーズありがとよー。ま、お前はタイプじゃないから答えはNOだけど。」 「またフラレたぁー!!!」 「それより、俺方向音痴だから、食堂連れてってくれな。」 「任せてっ!」 なんでこいつ鼻血出してんだ? 腐男子って大変なんだな。 ていうかまじで転入テストってなんだ?俺受けたっけ? 魁斗さんに聞いてみるか。 「彰、ケータイって使っていいんだっけ?」 「授業中は使えないよー。あ、次自習だから抜けてくる?」 「いいのか?じゃあ、ちょっと抜けるわ。」 「はーい、行ってらー」 メールで良かったんだけど、あの視線たちから逃れられるんなら好都合だし、抜けさせてもらうことにした。

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