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第18話

※『』→小声 あの後先生が入ってきて授業が始まったけど、特に問題もなく進んだ。 教科書は昨日のうちに部屋に届いていたし、ノートも使ってないものがありま余ってるのを持ってきた。 昨日のうちに全教科書に目は通しておいたし、予習は完全に終わってる。 何ならテスト対策までカンペキってやつ。 俺のノートはまとめっぽい落書きでいっぱいになってるけど、この学校の先生よりはわかりやすい自信あるよ?笑 『イチくんイチくん!ここわかんないんだけど…』 『ここは、主語と述語…つまり誰がどうしたかをまず見つけろ。』 『…みつけた!』 『よし、そしたら次は〜……』 なるべく簡潔に、わかりやすくって脳内で気を使いながら、ゆっくり教えていく。 当然授業には遅れをとっているが、必要なポイントさえ押さえれば20分で終わる内容だ。こんなに長々やるのは退屈だから好きじゃなくて、こうやって誰かに教えることで時間も潰せて自分の復習にもなるのだから、授業中の個人レッスンも悪くないな。 そのまま彰への個人レッスンをしつつ、先生の授業内容をノートにまとめることも忘れずに、午前の授業を終えた。 「イチくん食堂に行こう!!!」 「お、おう。何でそんなに息巻いてんのかは知らねえけど、とりあえず食堂行くか。」 「うん!行こう!!!今すぐに!!!」 だから何でそんなに興奮してんだよお前は。

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