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第23話

自己紹介の間にご飯を食べ終わっていた西園寺先輩と彰。 2人が理事長室まで送り届けてくれると言うのでありがたく乗っかることにした。 「……って、後ろの人達は誰なんですか?」 「ああ、イチくん知らないんだったんだね。後ろの皆さんは、副会長の親衛隊さんたちだよ。」 「ん…?てことは、チワワの部類の人たちってことか?」 「うん、そうとも言うね。知ってたの?」 「ああ、存在はな。実物は初めて。」 「彼らのことはあまり気にしなくていいですからね。こちらへ。」 西園寺先輩はあんまり親衛隊をよく思っていないのか、ご飯を食べている時よりも随分と不機嫌な顔をしている。 本人は多分平然を装ってるんだろうけど、結構わかりやすいよな、この人。 ていうか何人いるんだ?足音すげえぞ… 一瞬振り返ってみると、何ともすごい形相で睨まれていました。しんどいです。 「実波くん、気にしないでいいですからね。あと、あまり彼らには近づかないように。実波くんに何かあってはいけません。」 「何でそんなに不機嫌になってるんですか? 彼らは西園寺先輩の親衛隊の方達なんですよね?それなのに随分と信用していないような口ぶりですが…」 「ええ、あまりよくは思ってませんからね。元々僕は親衛隊の結成に反対していました。それを強引に僕の許可無く結成したのですから、あまり信用がないのも致し方ないかと。それに、彼らは制裁と称して人を傷つけてしまいます。そのターゲットに実波くんが選ばれたりなんかしたら、僕は自殺でもしないと気がすみません。」 なぜそれだけで自ら命を絶てるのか疑問ではあるが、今の発言はバッチリ後にも聞こえているわけで、たぶん今あなたのおかげで僕はターゲットにされましたよ、副会長。 なんてはっきり言える訳が無いでしょ。 つーかさっきよりも鋭い視線が俺に刺さってます。確実に殺意がこもってます。 正直辛いです。はい。

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