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第24話

その後理事長室に行った俺たちが魁斗さんに事情を話すと、過大な心配をして生徒会の顧問を呼び出そうとしたので秒速で止めた上で、今後は厳重に警戒しつつ近づかないからと言うことで落ち着かせた。 どこに行っても落ち着きがないのかと落胆しながら廊下を歩いていると、誰かに正面からぶつかってしまった。 謝ろうと顔を上げると、そこにはこれまた顔の整った人が無表情で立っていた。 「すみません。考え事をしてたらぶつかってしまいました。お怪我はないですか?」 「この程度で怪我するほど弱くねえよ。」 「そうみたいですね。何はともあれこちらの不注意でぶつかってしまったので、何かお詫びさせていただけませんか。」 「いらねえ。つかお前見たことねえ顔だな。その頭、Fか?」 「失礼ですが、Fとは?」 「い、イチくん、Fっていうのはクラスのことだよ… それと目の前のお方はそのFクラスのリーダーの千条 璉先輩!」 「彰、お前存在感ってやつはどこにやってたんだよ。」 彰のやつ、いつから居たのか知らないけど急に話しかけられるとビックリするだろ… 「僕ずっと居たからね!千条先輩すみません!イチくん… この子転校生で、まだ学校のシステム説明しきれてないんです…」 「そうか。お前クラスは?」 「Sですけど。あとお前じゃなくて実波壱雅です。呼び捨て以外なら好きに呼んでもらっていいです。」 「じゃあ、イチだな。俺の事は璉でいい。」 みんな呼び捨てさせたがるなー まあ、しないんですけど。 だって初対面で呼び捨てとか無いだろ。名前だぞ?大事にしようぜ? 「それじゃあ、璉先輩。俺達は教室に戻るので。」 「おう、今度Fに遊びにこい。」 「気が向いたら行きます。」 「じゃあ明後日迎え寄越すわ。昼はFで食うぞ。」 あ、話聞いてねえなこの人。まあ別に悪い人じゃなさそうだしいいんだけど。 この学園強引な人多いな〜。 そして二日後、俺は無事に捕まったのだった。

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