（なごみ語り） 「わわわ渉君、ここに吐き出して。ごめんね、気持ち悪いでしょう」 「全然平気だよ。治療の続きをやるからまた横になって」 僕は慌ててティッシュ差し出した。精液を出し口を手で拭ってから、平然な顔で渉くんが治療を再開しようとしたので、僕は彼の股間を確認する。 やっぱり……勃ってるじゃん。 僕は彼へお返しをしようと思いズボンへ手を掛けた。案の定、素早い動作で拒否される。 「やっやめて……僕はいいから……洋ちゃんはやらなくていいんだ」 「やらなくていいの？こんなに固くなってるのに……」 渉くんが女の子の様に頬を赤らめて、僕の手を外そうとする。年上で、しっかりしている風なのに、なんだか反応が初心:(うぶ)なのだ。 「洋ちゃん……本当にいいから」 「よくないよ。僕もやらせて。口が嫌なら手でしよっか？」 手と口をどちらにするか考えてるみたいで、回答まで暫く間があった。 「……手なら……うん、いいよ」 赤い顔で困ったように渉君が頷く。彼にこんな面があるとは意外だった。 今度は僕が渉君をベッドに座らせて跪いた。 ジッパーを下ろして硬い渉君のを出し、手でゆっくりと扱き始める。既に濡れていたので、くちゅくちゅと卑猥な音を立てていた。 「……はぁ……ぁぁ……はぁ…」 渉君の喘ぎ声に似たため息が聞こえたので、僕は更に手を素早く動かした。恥じらう渉君を見ていて、悪戯心に火が着く。反応が見たくて、思わず目の前にある先っぽを口に含み、舌先で挟んで吸った。 「……洋ちゃん…やぁだ………」 ごめん、渉君。 こっちのほうが絶対に気持ちいいから、と心を込めて口で頬張った。僕と同じように彼も腰がヒクついている。段々と膨らむ体積が射精が近いことを告げていた。 ドクン… 息遣いが荒くなって……口内に生暖かい体液が注がれる。 「これでお互い様だよね」 僕が笑うと、はにかむように渉君が頷いた。 この反応……クセになりそうな位、新鮮で可愛かった。