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第132話 2人のルール9

(大野語り) 感じているなごみさんを見ていたら、俺の股間はますます固く上を向いているのが伺えた。今度は目の前の愛しい人のパンツの中が気になってきた。 見てみたいし、触ってみたい。 小さなおへそにキスをして余裕の無い頭でベルトに手をかけた。 「ちょっと、大野君。そこは……待って」 半分起き上がり、なごみさんが抵抗するも、力から本気じゃ無いことは分かる。 恥じらうところも、本当に可愛い。 「これ脱がないと出来ないですよ。俺は、なごみさんと繋がりたいんです。気がすむまで触りますから。抵抗されてもやりますよ」 カチャカチャとベルトを外し、ズボンを脱がせた。前が膨らんだボクサーパンツが顔を出し、思わず手で揉んでしまう。固い。俺と同じだ。互いに同じ気持ちだということが、震えるくらい嬉しかった。 「じゃあ……大野君も脱いで。僕だけじゃ恥ずかしいから」 パンツ1枚で起き上がったなごみさんは、俺のワイシャツを脱がし始めた。 「僕も触っていいかな?」 「え、あ、はい。どうぞ」 ワイシャツの下に着ているTシャツをゆっくりと脱がしながら、綺麗な指が腕や胸を優しく撫でた。スラックスも脱がされて、互いに下着にだけになる。不意に引き寄せられ、裸の俺に裸のなごみさんがぴとっとくっついてきた。久しぶりに人肌を直に感じる。 2人の雄が向かい合うように近いのが下着越しに分かった。 そしてなごみさんは何も言わず、パンツの中に手を入れ、俺の息子を扱き始めた。 予想もしていなかった行為に思わず腹筋に力が入る。 「大野君、気持ちいい?ふふふ、いやらしい汁が出てきた。可愛い。いい子だね」 「あ……や……きもちいい…です」 嬉しそうに微笑みながら扱いているなごみさんは、まるで悪戯な天使のようだ。 手の位置が根元へ行ったかと思ったら、突然天使が俺のを咥えた。好きな人に口でやってもらうのは男の夢だけど、不意打ちは体に悪い。 だって、あのなごみさんが俺のをフェラしてるんだよ。しかも、たぶんこれは経験してきた誰よりも上手い。反則だ。 生暖かい舌が巻きつくように先っぽを吸ってくる。 じゅぶじゅぶと唾液の音が響き、耳にかけた長めの髪がやけに卑猥に見えた。 「……でるっ……あ、なごみさ…んんっ…」 このままだと、なごみさんの口内に出してしまう。外してもらおうともがいても、動いてくれない。そして何よりも気持ちがよすぎる。腰も自然に動いてしまう。 上下する柔らかい髪のつむじを見下ろしながら吐精を我慢するも、天使のテクにはあっけなく負けた。 「…………はい。ごちそうさま」 しかも、天使は俺の汚い精液を躊躇いもせずに喉を鳴らして飲み干したのだ。 エロい…… それ以外の表現が見当たらない。 こんなことされて正気でいろというのが、おかしい。俺だって男だから征服欲がある。

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