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第256話夏の宵に君へ伝える13
(なごみ語り)
隼人君が、僕の身体じゅうにキスを落とす。汗臭くて塩っぱいかもしれないのに、彼はいつも以上にマーキングを施していた。
唇が徐々に下へと降りてきて、生え際をペロリと舐める。半分くらい脱がされていた下着を剥ぎ取られた。
「…………そこも、舐めるの……?」
「だって俺のだし。嫌ですか?」
「嫌じゃな…………ぁぁっ、ん……やだっ」
躊躇もなく、口淫を始める。しかも、僕の弱い先ばかりを舌の腹で擦るのだ。温かく湿った舌が、敏感なトコロをいやらしく這う。
薄暗くなってきた室内でも、充分明るい。生まれたての姿でいることが恥ずかしくてしょうがなかった。顔面を両手で覆ってみても、何ら変わりがない。
「恥ずかしそうですね」
「…………うぅ…………」
「でも気持ちよさそう。腰ももっと欲しいって動いてますよ」
「ぁ、ぁ……うん、きもちい……ぁぁ……イく……ん……んんっ、は、ぁぁぁ」
彼にフェラしてもらうと、すぐイッてしまう。我慢しようにも、止められないのだ。
そして、吐精直後はいつも頭の中が真っ白になる。
「今更恥ずかしがってもしょうがないですってば。ほら足開いて」
「え、は、なんでっ」
「エロいくせに恥じらうとか、意味不明ですよ。もう、どんだけ可愛く見せたら気が済むんですか。うわ、肌も相変わらずすべすべだ」
ぐい、と僕の足を大きく開脚させた。いつの間にか引っ張り出してきたローションを、後孔へ垂らす。彼は慣れた手つきで、後孔を解し始めた。
その仕草はまるで職人である。
「ローション、持ってきたんだ……ぁんっ……」
「当たり前です。そうしないと貴方と一つになれませんから」
ぐちゅ、ぐちゅっという水音は、いつ聞いても扇情的で、僕を強欲にさせる。もうすぐ彼の太いモノが僕を貫くのだと、想像するだけで興奮した。
「隼人君のも舐めていい……?」
さっきから痛いくらい天を向いている彼の息子が気になってしょうがなかったのだ。
それに、いつも以上に奉仕されて手持ち無沙汰だった。僕も愛する人に触れたい。
隼人君がTシャツを脱ぎ、僕を抱きしめた。柔らかい唇で首筋を優しく啄む。うっすらと汗ばんだ胸からは雄の香りがした。
僕も愛しさを込めて彼を抱きしめる。後ろから手が回り、再び後孔へ指が挿れられた。
「すみません。折角の申し出ですが、洋一さんのナカでイキたいので、無理です。それに貴方も我慢できないんじゃないですか。さっきから、キュンキュン指を締めてますし。ほら今も締めた」
「もう……指抜いてしゃべってよ」
「本当に可愛い、俺の宝物です。洋一さん、愛してます」
「ぁぅ……だから指抜いてって……」
「はいはい。分かってます。挿れますね。俺も限界……」
コンドームを速やかに装着し、彼の猛々しいモノが後孔へあてがわれた。
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