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第266話StayHome6

我慢するって言っていた決意はどこへやら。酒が入った途端、スイッチが入ろうとしている。 僕から見たら隼人君の方が可愛くてしょうがないのだが、あえて口には出さない。 「そう言えば、隼人君と初めて飲みに行った時、酔い潰れて僕の寝込みを襲おうとしたよね。重くて起きたら覆い被さってたでしょ。びっくりした」 「…………そ、それは、本当に忘れてください。あの頃の俺は迷走してたんで。黒歴史です」 酔った勢いで、告白もされた。今となっては笑い話のいい思い出であり、隼人君と僕の始まりである。 「絶対に忘れないよ。忘れるわけない」 「だ…………から、かっこ悪い俺は、なるべく消し去って欲しいんですって」 「好きな人との初めてのキスを忘れろって言うの?」 「まぁ、それは……、初めてには変わりないのですが、なんせ……襲うなんて、冷静に考えなくても許されないことですからね。穴があったら入りたいくらい。あの頃の俺は無知でした。ホントに……」 僕の首筋へ隼人君が顔を埋める。温かい息が彼の存在を僕に伝えてくる。 「ありがとう。僕を見つけてくれて」 「こちらこそ、俺を受け入れてくれて、ありがとう……」 人は、必死になればなるほど、底にある地の部分が出る。彼は真っ直ぐに僕と向き合ってくれた。隼人君が熱意を持って伝えてくれたこと、僕にしてくれたことを、一生かけて大切にしたい。 後ろにいる隼人君の手がTシャツへ入ってくる。肌をするりと撫で、真っ先に乳首を弄り始めた。 酔っている彼は、そこそこ厄介なエロオヤジになるので、とても厄介だ。 「…………ぁっ……ん……ぁ……」 コリコリと執拗く弄るものだから、乳首が感じやすい僕は直ぐに反応してしまう。 後ろからホールドされているため、乳首も下半身も、されるがままになっていた。あっという間に、Tシャツを脱がされる。抓ったり、爪で軽く引っかかれた乳首は、じんじんと熱くなっていた。 隼人君は、僕の背骨に沿ってキスをしている。時々走る鈍い痛みは、キスマークを付けているせいだろう。かなりの量を付けているっぽいが、酔いのせいか、それはそれで愛撫の一種だと受け入れてしまっていた。 「……ぁ、も、乳首ばっか……」 「…………なごみさんが可愛いから…………」 「パンツ、だめ……」 「洗って干してんの俺ですから、今更恥ずかしがらなくても」 やるものだと思って、準備してある後ろから、ローションが溶け出ていた。何となく嫌な感触がしたのだ。でも、こんなことは隼人君の喜ぶ要因でしかない。 「あっん……ちょっと、ソファが汚れる」 「エロ…………」 気付いた隼人君にパンツを剥ぎ取られた。

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