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第267話StayHome7

あれ程しつこいからと話し合ったのに、酔っ払いはキレイさっぱり忘れている。 僕がセックスの準備していたのは事実だ。それは『話し合い』の結果、お互い譲歩して納得した結果である。僕だって、好きな人と愛し合いたい。頻度や節度を守れば、いくらでも抱き合っていたいのだ。 お尻を隠そうとしても無駄だった。たちまち孔へ指が入る。くにゅくにゅと拡げるように、指全体で穴を愛撫される。 僕は、座った隼人君に対面座位でしがみついた。この格好は非常にフェアじゃない。僕だけ痴態を晒しているようである。 「…………ぁ、も、だめ……」 「だめって感じじゃないですよ」 「ちがっ……きもち、よくて、だめ……ぁ……」 準備された後孔は、隼人君の指を2本受け入れても、まだ欲しがっていた。 数日前までは毎日していたのだ。することに慣れていた身体は、正直に悦んでいた。 「………………」 「……ぁ、ん……ふぁ、イっちゃいそ……きもちい……ん」 「…………まったく。したくないって言ってたくせに、どんだけやらしいんですか」 「毎日してたから、慣れちゃったみたい」 目と目を合わせ、小さく微笑み合う。 「俺は、そんなあなたの全てが好きです」 「僕も好きだよ。ふふふ、くすぐったいって」 首筋をはむはむと唇で食べる仕草に、悶えながら対応する。キスが徐々に上へ移動し、僕の口を軽く捕えた。 1度触れたら最後、唇同士が別の生き物のように吸い付きあう。舌は、快楽を求めて貪欲に絡まった。くちゅくちゅと卑猥な音が脳内に響く。 途中、何度も息を吸い、繰り返し繰り返し、互いの気が済むまで深いキスは続いた。 キスから、そのまま押し倒される。対面で足を開いていた僕は、情けない格好で横になった。 「挿れていいですか……」 「もう?どしたの?」 いつもしつこいくらいの愛撫を繰り返す彼からは珍しい要望だった。 「だって、キスしてる最中になごみさんが触るから」 「あ、それは……だって、お互い様でしょ」 勿論、僕の息子はイッてはないものの、まさぐれたせいでかなり濡れている。射精するのは時間の問題だった。 隼人君は服を素早く脱ぎ、コンドームを装着する。僕の彼氏は、余裕の無い表情でもカッコ良いのだ。 「…………そろそろ、挿れますね……」 挿れる前、挨拶をするかのごとく、隼人君の雄が僕の裏筋を行ったり来たりする。 「ぁ、早く……来て、ぁぁ、ん……も……んっ」 なんかもう、それだけで僕は吐精してしまった。

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