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第268話StayHome8

「…………ぁぁ………っ」 全身が弛緩している最中に、一気に貫かれた。射精したせいで、後孔が息をするように締まりと緩みを繰り返している。 彼の強引な突きは、僕の目をチカチカさせるに十分だった。 「イッたばっかはキツい……せまいなぁ」 隼人君は眉間に皺を寄せ抽挿を繰り返している。想像していたより早い。頭がおかしくなりそうだ。 「……ちょ、ぁっ、だめ……ゆっくり……」 「すみません、無理……」 「無理じゃな……ぁっぁ、、ん……ん、ぅ……」 無我夢中で手を伸ばした僕へ、隼人君が手首をソファへ巻き付けた。ザリザリとした荒い布の感触に鳥肌が立ちそうなる。 ガタン、とソファが音を立てた。 「大人しくしてください。流石に大人二人が暴れたら壊れちゃうんで」 「…………ぁぅ…………」 「またぁ、そんな目をする。場所変えます?」 「変えない。ここでやる」 「も…………続きしますね」 質量を増した雄が再び侵入を始める。汗ばんだ腕が、ずり落ちそうになっていた僕の上体を引き上げた。 「…………も、っと、おく……」 「えっ」 「だからぁ…………おく、いれて」 「欲しいですか」 「…………ほしい」 「いつもより我儘なとこ、めちゃくちゃ可愛いんすけど……わかりました。ここ、貴方が好きな場所です。いつも声が高くなるとこ」 器用に1箇所を目掛けて隼人君が腰を振る。入口が擦れて下半身へ快感が広がる。僕の好きな奥を目掛けて、狭い道が拓かれたようだ。 「あ、ぁ…………ぁぁうっ……、ぁ、ぁん……」  段々と激しくなる動きに訳が分からなくなり、喘ぐだけで精一杯になった。 狭い空間に2人で折り重なっている。それだけで幸せだった。体温が、僕と隼人君の存在を魂で繋げているようだ。繋がっている部分から、じんわりと熱を発している。心臓が音を立てて跳ねていた。 「も、イきそ……です」 (きもち、いい、すき……だいすき。はやとくん) 言葉に出来ず、手を伸ばして彼を求める。 「洋一さん、目もほんとにトロトロ」 「…………ぁっ、は、とけそ…………」 「一緒に、俺も……とける」 「きて…………」 「…………くっ、イく……」 僕らはぎゅうっと抱きしめ合い、絶頂を迎えた。 暫く余韻に浸りたいくらい、身体が言うことを聞かない。全身が甘く痺れている。 (ああ幸せ……) 酔いもあり、僕の気分はいつもより昂っていた。電気も付けっぱなし、何もかもがやりっぱなしのそのままで、しかもソファを少し汚してしまっていた。机上の飲み物も倒れて床を濡らしている。 事の顛末は、賢者タイムの2人に容赦なく襲いかかった。

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