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第3話
一方その頃、私の頭の中では選挙演説が開催されていた。
「ワタクシの力ではどうにもなりません!!
皆様のお力添えが必要なんです!!
ワタクシの神聖なる部分が勃ちあがった曉には!
亀甲縛りによる見た目重視の刺激と、尿道プラグでの尿道責めを推進します!!!
立ち上がれチン党!!立ち上がれチン党をよろしくお願いします!!」
スタンディングオベーション。道行く人の拍手喝采。紙吹雪。
ハッと気がつくと妄想にふけっている間に奇跡が起こった。
私の排泄器官だった場所は、元妻と新婚旅行で見た、ローマの街に聳え立つエッフェル塔の様にスタンダップしていた。
エッフェル塔と言うのは多少...いやかなり盛ってしまったが、許してほしい。
そもそも私の中ではこの子(ちんこ)はもう立ち上がれないものだと決めつけていたのだ。
今まで元々性欲は薄く、前妻と子供が出来てからセックスレスになり、その後今までウンともスンともならず、唯のオシッコを出すだけの棒だったこの子(ちんこ)が立つなんて…
「う‥そだ‥たった‥立ったぞ!!!クララが勃った!!!」
目の前にアルプスの草原が広がり、嬉しさのあまりつい興奮して涙目になってしまった。
「(クララ?なんだそれ‥まぁいいや)まだまだこんなもんじゃないぜ〜♪」
青年はニヤニヤと笑って先程から握っていたその細いものをチラチラと見せつけ始めた。
銀色に淫猥に輝くソレは、滑らかな細い箸の様な形状で、いくつもの凸凹した窪みと段差があり、上の部分に輪っかがついている。
「これを、おちんちんの穴に入れてくんだ♪刺激が強い分EDのアンタにゃびっくりするくらい感じちゃって、ピッタリな商品だと思うぜ〜」
「やめて、それだけは......」
口では嫌だと言っているものの、実はどこかで期待していた。
もしかしたら‥‥‥
「大丈夫。怖くない。」
アレ?何か金曜ロードショーで聞き覚えのあるセリフ‥‥
そう思った矢先に、先端から鋭い痛みが電気が走った様に全身に痺れ渡った。
「うぅっ...い...痛いじゃないかっっ...!!!」
「初めはね。そりゃぁそうさ。何事にも慣れが必要だからね♪」
青年は、まるで新しく買ってもらったおもちゃで遊ぶ子供の様にキラキラとした屈託のない笑顔で私の高まった先端に刺激を与える。
「そうは言ってもまだ先っぽしか入ってないから我慢してね♪」
そう言いながらプラグをクルクルとねじりながら少しづつ奥へと入れていくその手はまるで職人の様だった。
「あぁぁっぁぁぁぁっぁぁぁっぁ‥‥‥」
先程とはまったく違う感覚に体が反応する。
痛みはもうほとんどなく、ゆっくり抜いたり入れたりされる度に初めて精通を迎えた時のあの痛気持ちい感触が蘇ってきた。
「気持ちいいだろ〜?ちなみにこのプラグ、ストローみたいに穴が空いてるから、射精も排泄も可能なんだぜ♪遠慮なくイッちゃいな!」
青年の手が尿道をいじる手と同時にサオの部分を激しく上下し始めた。
感じたことのない強い刺激と快感に脳が追いつかない!
「無理だ!!こんな‥こんな事‥‥!!!!
あぁぁあぁぁっっっ!!!!!」
細い管を通り、私の中にあった惨めな感情や切なさや、色々なものがまるで噴水の様に噴射した。赤ん坊の様に素直に。
なんて事だ、、、喉元が熱くなり、目頭から暖かい水蒸気がメガネを曇らすではないか。
そうか…自分の中にはまだまだこんなにも新たなる扉が沢山あったのか…
この刺激は…快感(クセ)になる…。
そして、そのまま私は意識を失った。
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