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「もう濡れてるじゃん。分かる?」
ヒスイの指が先端に触れて、ぬるっとした蜜を指に纏って撫で回していく。
「あっ…んっ、い、いやだっ」
恥ずかしさのあまり目元に腕を持っていくと、「勿体無いから我慢しろって」とヒスイに腕を掴まれてしまう。
「む、むりです……」
弱々しく訴えかけると、ヒスイが諦めたように腕を離した。天野の膝を立たせると、「動くなよ」と牽制される。
何をするつもりなのかと、視線を下に向けるとヒスイがもう一本の瓶を掌に垂らしている。
「それは……なんですか?」
「別に、変なものじゃないから」
ちゃんとした解答を得られないまま、ヒスイの掌が天野のモノに触れる。
「ああっ!」
ぬるっとした冷たい液体に思わず身を引く。
「おい、動くなよ」
ヒスイが呆れたような声を上げると、空いていた左手で天野の片膝を抑え込む。
「っ……」
逃げられなくなり、天野は唇を強く噛みしめ耐え忍ぶ。
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