65 / 185
65
ヒスイがゆるゆると、天野のモノを擦りあげていく。その度に快楽が背筋を伝い、「あっあっ」と堪えきれない声が唇から漏れてしまう。
トロトロと後孔まで液体が流れていき、天野が零した蜜なのかさっきの液体なのか分からなくなっていた。
ヒスイの手が離れると、今度は後孔に指が這っていく。
「うぅっ……」
ゆっくりと指が入り込んでいき、勿体無いと言われた涙が嫌でも溢れ出す。最初は探るような慎重な指の動きが、次第に大胆になっていく。
「経験、あるのか?」
ヒスイの言葉に首を横に振るも、実際のところ記憶がない以上は分からなかった。
「どっちでも良いけど……」
ヒスイがポツリと呟くと、指が一気に増やされる。圧迫感と充足感に、全身が快楽の渦に呑まれていく。
「あああっ――」
気づくと、ビクビクと全身が震え下腹部がじんわりと熱くなっていた。
「はぁっ……はぁっ……」
「もう果てたのか、これからなのに」
ヒスイの指が引き抜かれ、少しすると膝を抱え込まれる。後孔に充てがわれている昂りは、人間と変わらないように思えた。
ともだちにシェアしよう!