徳川、それやめろ！俺のジュニアは繊細なんだぞ！ このままだと、パンツの中に射精してしまう。 なんとかしたい。…………って、ならないよう。 身体がブルブル震えてきたし、何も考えられない。ふいに唇が離れた。 ようやく、叫べる。ほら、俺、叫べ！ 「……いくっ、」 ぎゃー！俺のばか！何言ってんだよ。 「先生、イッてよ。イク時の顔みせて」 徳川はこともあろうにファスナーを降ろしてズボンの中に手を。 ち、痴漢！この人痴漢です！って電車の中なら叫べたのに。 「やあ………だめっ、こむぎ………いっちゃう」 下着の中にまで手が入ってきて繊細なジュニアを掴んだ。もう、だめ………おれ、早漏決定。 明日から徳川に早漏先生ってあだ名つけられて、教師生活が終わってしまうんだ。 「せんせ、いって……」 徳川のイケメンボイスが耳元で聞こえた瞬間に、俺は真っ白になってしまった。 放ったものも真白だけども。びくんって身体が痙攣した。徳川の声が………悪い。 あの声が俺を変な気持ちにさせるんだ。 「………あっ、……はあっ、」 俺は大きく息を吐く。 「琳………凄く可愛い」 徳川が俺を見つめている。 この早漏野郎って思ってんだろ、こんちくしょう！ それに……イカ臭い。 青々しい臭いって表現しておこう。 「小麦のくそがき！」 見下ろす徳川を睨む。 「琳のイク顔みれた。……ふふ、それにズボンも下着も汚れたよ？」 クスクスと笑う徳川。 おーまーえーがーしたんだろううう！ って怒鳴りたいけどイッた後って結構フラフラ。 「ふふ、保健室での仕返し」 「はっ？」 俺は一瞬キョトン。 「先生が先に俺の股間触ってきたんだけど？あんま、触るから処理が大変だった」 股間……触る……？ ああっ！保健室の！ 天海先生が言ってたやん。徳川の股間を俺が触ってたって。 「仕返し？」 「そう、仕返し………それと、先生を帰したくないからね」 ニヤリッと笑う徳川はまるで悪魔だ。 「ズボンと下着脱いでよ、洗ってあげるから……それと、お風呂貸してあげるね」 徳川はそう言うと俺を自由にした。 徳川のいう通り、起き上がるとズボンに白い液体が……めっちゃ恥ずかしい。 「着替え貸してあげる」 徳川はベッドから降りるとクローゼットからスエットの上下を出してきた。 「パンツも！」 俺はシッカリと着替えを借りて下着も請求する。 着替えなきゃ、自分がくさい。それにベタベタで気持ち悪い。 「風呂借りる！」 俺は立ち上がる………が、フラリと立ちくらみ。 くそう！女子か！また、貧血か？ 「連れて行ってあげる」 徳川が俺にソフトタッチしてきたけど、 「もう、おさわり禁止！風呂も覗くなよ！」 ビシッと言って風呂場へと逃げた。 だって、高校生にいかされたんだそ？ 社会人の俺が！しかも教師でアイツは生徒！ もうう！立ち直れない。 風呂場でシャワー浴びながら座り込む。 子供にいかされた………大人のプライド粉々。 ううっ、情けなくて涙が。へこみながら思い出すエロい行為。 徳川め！ チュウも手つきもうますぎ！ あっ…………って、ことは徳川は経験済み？ マジで？俺より大人？ うわああ！マジへこむ。 もううう、お湯と一緒に溶けて排水口に溶け込みたい。 「先生、大丈夫？」 擦りガラスの向こうから徳川の声。 ビクッとなる俺って情けない？ 「な、何？」 「あ、良かった！全然出て来ないからまた倒れてんのかな？って」 またってオイ！ って、心配する程に時間って経ってるのか？ 「そ、そんな時間経ってないだろ？」 「経ってるよ？もう30分は軽く」 へっ？30分？マジ！ 「うそ！マジでええ！」 俺は勢い良くドアを開けた。 直ぐ近くに徳川がいて、俺をじーっと見ながら、 「先生、サービスいいね」 とニッコリ笑った。 サービス………………って、ぎゃー！俺ってばマッパだ！ 慌ててドアを閉めた。 「タオル置いてるから早く出てきなよ」 クスクス笑う声が聞こえてきて、また落ち込む俺。確かにサービス良すぎだな。 でも、30分とか過ぎてるなんて、俺はどれだけトロいんだよ。くそたれっめ！ ◆◆◆◆ とりあえずは風呂場から出た。 ずっと居ても仕方ないし、裸見られたからって死ぬわけでもないし、嫁に行けないわけでもない。 それより気になるのは徳川から借りた服が微妙にブカブカな所。やっぱ、身長差と体格の差かな？ 「先生、そこ座ってよ」 徳川が居る所に戻ると良い匂いがした。 出汁の良い匂い。 「お腹空いてるでしょ？」 テーブルに丼があって、中にうどんが…… 「五島うどんだよ。じいちゃんが五島に住んでて良く送ってくれるんだ」 五島うどん！ マジか！俺は去年、友達と五島にダイビングしに行って五島うどんにハマったのだ。 「いいのか！」 うわあ！嬉しい！また、食べたいって思ってたんだ。 「どうぞ」 ニコッと笑う徳川に釣られ俺は椅子に座る。