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オハライシタインデス 9話

「リン!!」 小麦の声だ。 「小麦……」 「そんな所に座り込んでどうしたんだよ?」 腕を掴まれて立たされた。 ああ、そうか床に座り込んでたんだっけ。 足がもつれて小麦の方へ倒れ込む。 「また熱あがった?」 「ううん、ちょっと足がもつれて……」 顔を上げれば小麦の顔が近い。 いつもながら、これにはまだ慣れない。 小麦も綺麗な顔してるよねえ。さっきの人も綺麗だったけど…… あっ、あの人誰だったのかなあ? 入院してる人?それとも、病院のスタッフ? 「リン、タクシーまで歩ける?」 「うん」 小麦が俺を支えて歩き出す。 「あれ?リン、香水つけてた?」 「えっ?」 「甘い匂いがする」 小麦は俺の耳元に鼻を近付ける。 「ここからするけど?」 あ……、そこってあの人が触れた場所? 残り香かなあ? 「……………りん、大丈夫?」 「大丈夫だよ?」 「何か見たり、触ったりしてない?」 「何それ?」 「霊的なものだよ」 霊的なもの?…………影虎以外みてない。 「みてないよ?どうして?」 みてない。って答える俺をじっーとみて、 「それならいい」 って小麦はまた歩き出す。 ◆◆◆◆◆ 「リン、ちゃんと薬飲めよ」 部屋に戻り、ベッドに寝かせられている。 「う~~、やだあ」 俺はシーツをかぶって抵抗。 迷惑かけてるけど、でもやっぱ影虎見れなくなるのはやだ!! だって、ずっとベッドの側で俺を見てパタパタ尻尾振ってくれてるんだよ? めっちゃ可愛いやんけえ! 「くそ、リン」 シーツの向こうで少し怒ったような小麦の声。 そして、勢い良くシーツを剥がされて、腕まで掴まれた。 「やっ!」 掴まれてベッドに仰向けに押し付けられる。 小麦ってバカ力だ。 まあ、俺も非力だけど。 そして、小麦は俺の顔を片手で固定すると、唇を押し付けてきた。 えっ?チュウ?いきなりチュウ? でも、普通のチュウではなくて舌と一緒に液体が……… 「んっ、ふっ……」 俺はバタバタと足をばたつかせて抵抗。 薬の味がしたから。 飲み込みたくないけど、小麦の舌が絡んできて………気持ちよくなって……… いつもの間にか薬を飲んでいた。 小麦の舌は俺を気持ち良くしてくれる。 すごい……きもちいい。 気持ちいいのに、唇が離れた。 「なにその顔?物足りない?」 俺を見下ろしてニヤニヤしている小麦。 物足りない顔してんの俺? 「もっとしてほしい?」 小麦の顔が近づく。 うん………してほしいかも。 小さく頷くと、小麦の唇がまた俺の唇を塞いだ。 舌が絡んでくる。 小麦とのキスは凄く気持ちがいい……… もっと、気持ち良くなりたい。 俺は無意識に小麦の首筋に両手を回した。 すると、体重がかかる。 小麦の手のひらは俺の髪を撫でたり、頬に触れたり……小麦の手のひらも好きだな。 優しいから。 ベロチューが離れてしまい口惜しくなると小麦の唇は俺の首筋に這ってきた。 ペロペロと舐められていく。 「……んっ、こむぎ……」 俺は気持ち良くってギュッと小麦に抱き着く。 「りん、シャツ上げていい?」 シャツ? ああ、そっか部屋暑いもんね。 俺は頷く。 すると、小麦は俺のシャツを託しあげた。 全部脱がせてくれないのかな? 俺、暑いんだけどなあ。 なんて考えていると、乳首にヌルヌルとした感触。 小麦を見ると俺の乳首を舐めてる。 乳首を舌で押したり、唇で吸ったり。 「……あっ……あんっ」 乳首って気持ちいいんだな。 女の子みたいだな俺………乳首で感じてる。 「りん、気持ちいい?」 上目使いで俺をみる小麦。 上目使い………色っぽいなあ小麦。 「うん」 思わずうんとか言っちゃったけど。 「乳首、起ってきたよリン……もう片方も舐めていい?」 あ、そうか乳首って2つあるよね。 「うん」 俺が返事すると、もう片方もペロペロされた。 しかも、舐めてない方を指先でグリグリと弄られている。 2つ同時にされたら、 「やあっ……あんっ、こむぎ………」 身体がゾクゾクする。 それにさっきより身体が熱い。 「こむぎ……身体があつい………ぬぎたい」 シャツは託し上げられているだけだもん熱い。 「じゃあ、バンザイして」 小麦に言われ、両手を上げるとシャツを脱がされた。 そして、小麦もシャツを脱いだ。 あ、小麦も熱いんだなあ。 しかも、やっぱ、いい身体してんなあ。 俺よりたくましい。 身体をみていると小麦は俺のスエットのゴム部分を持ち、 「りん、腰上げて」 なんて言うから言われた通りに腰を上げたら一気にパンツごと脱がされた。 んん?あれ? 俺………素っ裸? すると、小麦も全部脱いで全裸になった。 なに?俺ら裸族?

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