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オハライシタインデス 11話
まって!!指なんて聞いてないぞ!!
身体を起こそうと足を動かして、せめてベッドから降りようとこころみたのに、
「りん……四つん這いするとかエロい……気持ちいいの?」
なんて聞かれた。
なに?俺って四つん這いしてんの?
自分の状況を把握しようと動く。
すると、また中にズンって!!
今度は勢い良くズンってきた!!
「あんっ」
身体がビクッって震えて俺は変な声出したっぽい?
しかも、ヌルヌルがさっきより増してないか?指が出し入れされる度に、ぐちゅぐちゅって音してる。
「リン……ほんと、エロい。腰動いてる。もっとしてほしい?」
へ?腰?
俺、腰動かしてんの?
確かにベッドが揺れてるけどさ。
しかも、息が上ってきたし。
「リン、かわいい。」
小麦がそう言った時に頭が真っ白になって、ベッドにヘロヘロと倒れた。
「後でイケたね。」
イケた?
俺はかなり息があがっていて、身体を起こせない。
小麦が抱き起こして、「シーツ、リンので汚れちゃったね」と微笑む。
汚れたって………俺って射精したの?
まじ?
で、その後は記憶なし。
◆◆◆◆◆
「おはよ、リン」
小麦に起こされて目を覚ました。
「うん」
「こら、また寝るな!」
身体を揺すられる。
「ん~~~、なに?」
眠いのに!!って睨むと、
「そろそろ起きてご飯たべろよ」
と言われた。
「何時?」
「ん?もう直ぐ11時」
1 1 時かあ……………んん!!なに?1 1時だとおおおお!!
「学校!!」
俺は慌てた。
遅刻ってもんじゃない。
「休むってマサ兄に電話して貰ったよ。俺がするわけにもいかないし」
「えっ?待って!小麦、お前、学校は?」
「俺は自分で休むって電話した」
「ばか!今からでもいいから学校いけ!」
俺は起き上がりそう言った。
「なんで?」
「なんでって、サボっちゃダメだろ?」
「サボりじゃない。リンの看病してる」
「俺は大人だからいいんだよ。俺のせいで授業サボらせるとかダメだ!」
「俺は学年1位だよ?1日休んだって平気」
そうだ、こいつ、頭良かった。
いや、そんな事じゃない!
「お金かかってんだぞ?親御さんに申し訳ないだろ?」
「別に気にしなくていいよ。親に払って貰ってないから」
そう言われて、俺は次の言葉に困った。
そうだ、小麦は未成年なのに1人暮らししている。
どこまで突っ込んで聞いていいのか分らない。
「ほら、リン、ご飯」
俺が言葉に詰まるから気を使わせてしまった。
気を使うのは俺の方なのに。
「熱下がったな。良かった」
小麦は俺の頭をくしゃくしゃと撫でた。
謝るべきだろうか?
言わなくて良い事を言わせたから。
「何考えてるか分かるぜ?そんな気にするなよ。気にしてるならご飯食べなよ」
小麦に促され、俺はベッドから降りた。
降りて気づく。
股スースーしてますやん?
あれ?
なんか、股間が解放されてるような?
シャツの上から尻を触る。
下着の感触ゼロ……………
のおおおおおお!!
「小麦!!パンツ!俺のパンツ!」
俺は慌ててシーツの中に戻る。
「今更?俺、リンの裸体めっちゃ見てるぜ?チンコも触ったり舐めたりしてんじゃん?」
ば!!ばか小麦!!
「んな事、言葉にするな!」
「昨日だってアナル弄られて喘いでただろ?」
「はあああ?」
何言ってんだい?
「四つん這いになって腰振ってた、ほら」
そう言うと小麦はスマホを弄って俺の前に印籠のように出した。
「あんっ、んんっ………いくっ」
俺の喘ぎ声と四つん這いで腰を動かす俺の身体………
のおおおおお!!
なにそれ!なにそれ!なんだよそれええぇ!
「小麦!それ渡せ!」
顔が熱い!めっちゃ熱い!
「琳、すんげえ、顔赤い」
ニヤニヤしながら俺をみる小麦。
「渡せ!消すから」
小麦のスマホを奪うべく、奴に挑む。
床に転がりバタバタと絡み合う。
で、気付くと小麦が上で俺が下になっていた。
「可愛かったなあ。昨日の琳、指気持ち良かったみたいでさ」
俺を組み敷いた小麦は如何わしい事を俺に言う。
「ばか小麦!!スマホ消せよ!」
「やだ!もったいないもん」
「もったいなくない!消せ!」
「ん~~、琳が俺に奉仕してくれたら考えなくもない」
「は?奉仕?」
「熱下がったら、奉仕してくれるって言ったじゃん」
奉仕?
俺は考えた。そう言えば………そんな事を約束したような?
「ほ、奉仕したら消してくれんのか?」
「考える」
小麦はそう返事した。
まあ、世話になったもんな。
「何したらいい?掃除?洗濯?それとも飯作る?」
「チンコしゃぶって」
「はあ?」
俺の耳はおかしいのか?チンコしゃぶってって聞こえたぞ?
「だから、69しよ?」
「しっ、しっくすてぃないん?」
えーーと、何だっけこの数字。
しばらく考えて思い出した!
互いのナニを舐め合うAVでよくやる行為では!!
「なっ!!小麦、ばか!できるわけないだろ?」
俺は頭をマッハで振り抵抗。
「琳、かーわいい!照れてんの?」
小麦は俺の顔を両手で包むように掴み、頭の振りを止める。
「照れてない!」
「顔真っ赤だよ?奉仕してくれるって約束したし……スマホの動画」
ニヤニヤする小麦。
ひ、卑怯者め!!小麦のすかぽんたん!!
やんなきゃいけない状況に追い込みやがってえええ!!
◆◆◆◆◆◆
で、仕方なく、俺はパンツを脱いでいる。
小麦はベッドに横になり、下半身はスッポンポン。
ほ、ホントにやるのかあ?
ベッドの側に立ち、躊躇。
「琳、モジモジしてんの可愛いけどさ、ほら、早く乗って」
小麦は俺の腕を引っ張り、ドスンと自分の身体の上へ、俺の身体を引き寄せた。
覚悟決めなければならないのか!
69とか、そりゃ、やってみたいとか好奇心はあったよ?
それはさ、女の子相手で、しかも女の子が上だろ?
なのに俺は年下の男の上に乗って、今から顔の上に跨がる………
「って、やっぱ無理!恥ずかしいいい!」
俺は小麦の上でジタバタ!!
無駄な抵抗さ、所詮。
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