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ガマンデキナイデス 9話

俺、覚醒!!! やっちまった!!やっちまったよおおお!! 逮捕、逮捕されるううう!! ベッドの枕に顔を埋めてバタバタしていると「琳!!どーした?何か出た?」小麦が慌てて戻ってきた。 「こむぎいいい」 顔を上げて小麦を見る。 「何?どーした?」 「俺……逮捕される……先生も首になる」 涙がダーっと滝のように流れるのを感じる。 「は?なんで?」 「なんで……?なんでって未成年と……ううっ」 俺はまた枕に顔を埋めて、泣いてしまった。 「琳……」 小麦の手が俺の頭を撫でる。 「何?俺とセックスしたの後悔してんの?」 「……ちがう」 「じゃあ、なんで泣いてんだよ?」 「先生と生徒、ダメ、絶対!学校にバレたら首になるし、未成年と性行為が親にバレて訴えられたら俺アウト……人生終わるううう」 なんで、俺は年端もいかない小麦にこんな事言って泣いてんだろ? 大人だろ?おい? 「後悔はしてないんだ?」 ウンウンと頷く俺。 「じゃあ、いいよ。お風呂入ろ?入りながら浸かればいいし」 「は?全然良くないー俺は首になる!」 「ならないよ!バレなきゃいいんだし、それに琳を訴える親もいないから安心してよ」 バレなきゃいい……とか。そういうレベル? そして、親。前にも聞いたよな……親居ないって。 本当に居ないんだ……。 「ほら、琳、お風呂」 小麦に腕を引っ張り上げられた。 起き上がって、ビクッとなった。お尻からジワリと何か……えっ?俺……大人なのにまさか…… 肛門からジワリと出るモノって1つしかないやん? お腹痛いわけでもないのに。なんで? 「琳?」 「お、俺トイレ!!!」 うわあああ!!小麦に知られたら一生馬鹿にされる!! うん〇もらしたって……。 「あ、俺が出したの出てきちゃった?洗ってやるからトイレじゃなくて風呂ね」 小麦は平然な顔で俺をフワリと抱き上げた。 「や、トイレ!!だめ!!」 俺は絶対にうん〇だと思ってて暴れるのであった。 まさか、出てきたのが小麦が出した精子とかさて…本当に俺ってどこまでも恥ずかしい。 ◆◆◆◆ 「琳可愛い!おもらししたって思ったんだ?」 風呂場で小麦に笑われた。 トイレに行きたいと言った理由を話してしまったから。 「わ、笑うな!!」 今、俺は顔が赤いと思う。絶対に!!! 「琳は俺を飽きさせないよね」 まだクスクス笑う小麦。 「大人をからかうな!!」 「大人?そうだね、大人になったもんね!2人同時に」 「ん?何の事?」 「俺は童貞!琳は処女。後ろだけど」 「はっ?」 童貞……処女…… 「こ、小麦って童貞だったの?」 衝撃が走った。 「えっ?食いつくとこそこ?」 「だって、慣れてるから……」 「琳相手だからだよ」 小麦は俺の顎をクイッと指で上げてキスをする。 チュッ、って軽く。 「琳に全部初めてを上げたんだよね俺……キスも気持ちも童貞も」 俺を見つめる小麦。なんだよ!ドキドキするじゃんか!! 「琳……」 見つめる小麦……はうっ!!めっちゃイケメンですやん!! 「……後ろ洗うから壁に手をついて?」 「へ?」 見惚れていた俺は我に返る。 「中に俺の入ったままだもん」 「あっ、」 そうだ……俺の中に小麦の…… 俺は小麦に背を向ける。 「ふふ、琳って背中綺麗だよね……腰とかエロいし……お尻も……」 後ろから聞こえてくる小麦のイケボ。 「は、恥ずかしいから早く」 「早く……大胆だね、琳」 そう聞こえた後にシャワーがお尻に!! あの細かい水の筋の集まりというか、もぞもぞするんだよお。 「やあ……ん」 変な声出ちゃう。 「指入れるよ?」 クプンと指が中に……。 指……小麦のあの長くて綺麗な指が俺の肛……いや、この言葉は現実的過ぎて使いたくない。 穴……もう、尻の穴でいい。 穴に指が出し入れされてて……やばい。 「あん……っ……あっ……はあ」 声が出ちゃうよう!! 「気持ちいい?」 「ん……」 「琳は気持ち良い事されると素直になるよね、さっきも腰いっぱい動かしてくれたし」 腰……動かす。 俺は腰を動かせって聞こえて、腰を前後に振る。 「琳……エロ……」 「あっ、こむぎぃ……」 「腰可愛い……もしかして、欲しい?」 欲しい?何を?何かくれんの?小麦……。 「うん……欲しい」 「……俺のギチギチなんだよ、琳が腰なんて振るから……琳が悪い」 耳元で囁かれた。 その瞬間、ビクッと身体が震えた。 「えっ?イッたの?琳?」 また、あのイケボ。 「気持ち……いい、小麦いい」 俺は小麦の方へ顔を動かす。 「何、そのエロい顔……」 小麦の顔が近付いてきてキスされた。 くちゅって舌が絡まって。離れた。 「お尻、もっとこっちに突き出して」 腰を引かれた。 お尻を突き出すって……こう? 俺はお尻を少し高く小麦の方へ。 「琳……いいこ。」 その言葉の後にズンっ!!!と鈍い衝撃。 「あっ!!!」 声が出る。 やばい……これ……。 大きな何か……奥を刺激してくる。 小麦の手が腰にきて、掴まれた。 そのまま俺の身体が揺れる。 「あっ……」 気持ちいい。奥に当たって……凄く気持ちいい。 「琳……動いて」 腰にあった手が俺の両腕を掴み後ろへ引くものだから身体が反る。そして、奥にズンっ!!っ強い衝撃。 「あっ!!!!」 短く声が出た。 なにこれ?凄い……。 「琳……」 真後ろからの小麦の声はゾクゾクする。それが俺を気持ち良くするんだ。反則だよ。 もっと、名前を呼んで欲しい。 身体が勝手に動いてゾクゾクって背中がして、そして……頭が真っ白になる。

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