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ガマンデキナインデス 11話
「こら、琳暴れない!鼻血また出るよ!」
ジタバタする俺を止める小麦。
また、鼻血出るとか言うなよおお!!
恥ずかしいやんけ!
「琳……大丈夫?」
髪をサラリと撫でられた。小麦の手って俺より大きくて優しい。
撫でられると安心する。
「小麦……」
小麦を見つめる。
「ん?何?」
俺を見つめ返して微笑む小麦。
すげえ、可愛いのな、小麦の笑う顔って。
「こ、小麦は後悔してない?」
「何?」
「お、俺とその……え、エッチ……本当は大人の俺がリードしなきゃいけないのにさ、小麦にリードされて、頼りない大人だから俺」
言葉にすると、めっちゃへこむな。
自分で言った言葉で傷つくとかアホだわ俺。
「ばーか!」
小麦は俺の髪をクシャクシャに撫でた。
「ちゃんとリード出来てたんだ俺?」
改めて聞かれて、照れてしまうけれど「うん」と頷いた。
「じゃあ、良かった……俺、かなり緊張してたよ、手とか実は震えてたし」
「は?」
俺は驚く。……だって、だって、あんなに慣れたような感じで。
「琳を傷つけたくないけど、抱きたいし……我慢出来なくて最後までやっちゃったのは余裕無かったからだもん」
「えっ……嘘?」
「本当……俺、いつも琳の前では緊張してたよ?」
「み、見えない。凄く冷静じゃん!!」
「好きな人の前では誰でも緊張するだろ?琳の中に早く入りたくて、かなり焦ったセックスだったし」
「う、嘘やん!!めっちゃ、余裕あった!こ、腰とかめちゃめちゃ振ってた」
「それは琳も同じでしょ?俺の動きに合わせて腰振ってたよ?」
う、嘘だあ!!!
小麦の言葉は耳を塞ぎたくなる言葉だ。
恥しくて死ねる。
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