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そう言えば弱点の後7個は何だ。ブラックウェルは聞いてみたくなったが、次に口から漏れたのは嬌声だった。 「…っあ…、う…ぁっ…」 暴かれた胸に唇を寄せられ、熱い感触にぞくりと何かが背筋を這い上がった。悠長な時間は終わりだとばかりに、明らかに性的な動きで指が脇腹を辿る。 敏感な部位が粘膜に包まれ、ブラックウェルの頬が紅潮する。ダンが赤く充血する突起を弾くや、子犬の様な鳴き声を上げて身体を震わせた。 「…めろっ…ダ、ン、ゃ…ぁあ、」 首筋を、胸を、脇腹を、肌の至る所を唇でなぞる。 容易く壊れてしまいそうな身体は、されど妙な艶かしさと毒を放ち、触れるだけで厭らしい火照りを帯びた。 男を誘う体だった。 ダンは顔を上げると、脱力して息を荒らげた上官の痴態に目を細める。 「少尉、男に抱かれた経験は?あるでしょう」 閉じ込めたブラックウェルが、健気に漏れる喘ぎを堪えながら首を振る。訝しげに眉を寄せて、ダンは痛々しく立ち上がる胸の飾りを柔く噛んだ。 「ぃっ、う…や、ぁ、」 「感じてる癖にどの口が」 態とらしく音を立ててベルトを外し、隙間から手を這わせて大腿を愛撫する。徐々に付け根へと上り下着の上から秘所をそっと撫ぜると、ブラックウェルの右手が急に縋る様にダンの上着を握り締めた。 顔を横に背けて、殊更に体を震わせる。 ダンは容赦なく下着を脱がせて性器に触れ、既に熱を持ち始めた中心を指先で弄んだ。 「…ふ、っぁ、…あっ」 懸命に顔を隠しながら、ブラックウェルは一際高く、空気に溶けてしまいそうなソプラノで鳴いた。 鳥の囀りにすら掻き消えてしまいそうな音を、ダンは逃すまいと腕をついて顔を近づけた。 徐々に濡れ始めた性器が首を擡げる。追い詰める様に速度を増して手を動かせば、襲い来る快楽に耐え切れず、ブラックウェルが開きっぱなしの唇から殆ど泣きそうな声を漏らす。 否応なく卑猥な水音が部屋に響き、縋る力が心なしか強くなる。 ダンが同時に胸を吸うと一層切ない喘ぎの後、呆気無く蜜を滴らせてブラックウェルが果てた。 全身が虚脱感に弛緩してベッドに崩れ、強すぎる快感の余韻に痙攣している。整わない呼吸に上下する白く華奢な体躯が、恐ろしく扇情的だった。 「……っふ、ぅっ、」 いつまでも顔を背けたままの上官から、微かに嗚咽が聞こえ始めた。ダンの上着を握り締めた指先は赤くなっている。 ダンはぎょっとして小さな手を捕まえると、顎を掬って此方を向かせた。上官は真っ赤に充血した大きな瞳から、あろうことかぼろぼろと涙を零していた。

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