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※2.5-3
いっそ露骨に痕を付けてやろうかと思った。
発見した少佐の反応を想像して嗤う己は、分かっていたがつくづくロクな性格をしてないらしかった。
ベルトを解いて下肢を暴くと、既に甘い蜜に濡れた箇所に目を細める。
「…可哀想な人だ」
自分なんかに目を付けられて。こんなに淫らな望まぬ身体を持て余して。
髪を優しく梳き口づけを落とし、直接触れた性器を指先で弄る。
「んぁ、っだ、…ダ、ンっ、ぁあ」
「何ですか」
「あ…や、やめっ、あ、ひぅ、あ…」
ダンが態と音を立てて扱いてやれば、上官は耳を真っ赤にしてシーツを噛んだ。頬に手の甲で触れ、顎を掬って此方を向かせた。
「残念ながら、その命令は承諾し兼ねますが…」
だらしなく開いた唇から唾液が伝う。ダンはそれを舐め取り、尚も顔を逸らすのを許さないまま下を攻め立てた。
溢れる淫液を塗り付ける様に先端をなぞり、指を絡ませて滑らせ熱を高める。
肩を震わせて喘ぐブラックウェルが、目に宿した鋭さすら失ってシーツの上で惑う。寝具に崩れた様に横たわる痩身が、どんどん酷くなる呼吸に大きく上下した。
厭らしく蜜に光る指先をそのまま、ダンは秘所の入り口へ移動した。
既に殆ど訳も分からず放心していた上官の身が、あからさまにびくりと痙攣して強張った。
「だ、ん…、っ、なに…し…」
軟らかい肉を押し広げ、ダンの指先が巧みに穴を解した。異物感に恐怖を煽られたブラックウェルが必死に身を捻る。
「恐くないからじっとして下さい」
影になった部下の顔が覗き込んで、取り鎮める様に頬を擽った。
「良い子」
頭を撫でる。
上体を屈めて唇を優しく塞いだ。
怯えに見開かれていたブラックウェルの瞳が揺れ、間近に迫るダンの姿を映した。
深く引き寄せて舌を絡ませながら、ダンは後孔への愛撫を再開した。
「…、っふ」
髪の隙間を擽る。口内を慈しむ様に舐める。一際丁寧に、淫液を伴って侵入した指を動かす。
熱い内壁を擦り、引っ掻くと、分かり易く秘所が収縮した。
驚いた事に、処女なのではという貞淑ぶりだった。
キスをした時から余りにも初心な反応に意表を突かれたが、此処まで来ると更に確信めいた。
本当に男にされた事が無いのか。
ダンはまじまじと唇を解放した相手を見詰める。
頬を真っ赤に染め上げた上官が、相変わらず泣きそうな顔で荒い呼吸を繰り返していた。
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