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※2.5-4
どうしてこうも人を煽るのだろうと、ダンは憫然たる姿に視線を這わせた。息を潜めていた加虐心が暴れ始めたのを感じた。
水音を立てて、差し入れた指を折り曲げる。
執拗に内壁を掻き回し、何度も拔き刺す。
「ぃ、あ…っふ、や…あッああ…」
意に反して、すっかり身体は感じきっていた。
快楽にどうして良いか分からず、ブラックウェルが悩ましげに身を捩る。
何をされているか理解しているのだろうか。
次にどうされるかも。
やけに純真な上官の反応に眉を寄せ、ダンは粗方解し終えた指を引き抜いた。
「少尉、この間は俺が偶々事務室に行ったから良かったものを。あれじゃアンタ、あの詰まらない男に滅茶苦茶に犯られてましたよ」
この場に第三者が居れば、代わりにお前が犯してどうするとつっこんでくれた筈だ。
淡々と言葉を紡ぐダンが、目で乱れきった相手に返答を促した。ブラックウェルは必死に呼吸を整えようと試みながら、冷めた視線を向ける部下を睨め付ける。
「ッはぁ…、される、か、そんな…」
「何を根拠に言ってるんですか?俺に分かるように説明して貰えますか」
「…する訳ないだ、ろ…男に…!」
上官の叫びを聞いたダンの眉間に皺が刻まれた。
まるで愚者を見るかの様な目に、ブラックウェルがぞくりと悪寒を走らせ慄く。
事が起きた後ですら理解しない相手に、ダンはいい加減腹に据えかねたらしかった。
静かに溜息をつき、前髪を掻き上げる。
そして徐ろにトラウザーのポケットに手を入れ、携帯用の懐中電灯を取り出すと、持ち手を咥え華奢な肩を掴んで俯せにさせた。
「…っ…ダ…ン?」
「息吐いて」
懐中電灯を宛てがい、低い声でそれだけ告げた。
明らかに無機質的な感触に、ブラックウェルの全身が恐怖に戦慄いた。
「や…」
ダンの指が、後孔の入り口を押し広げる。唾液で濡れた黒い懐中電灯を、ゆっくりと其処に押し進めた。
「ひッ…あ、い…っダ、ン、痛…や…」
不憫なほど身を震わせて、襲い来る圧迫感と痛みに上官が目尻から涙を零した。ダンは仕方無く、力を抜かせようと口内に指を差し入れる。
親指で舌を擦り愛撫を施すと、やがて苦痛の喘ぎが艶を帯び始めた。連動して幾何か緩んだ秘所に、部下の手が容赦無く懐中電灯を埋めた。
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