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Side W

Side W  気に入らないことは山のようにある。自由人だなんだ、破天荒だなんだ、人は言うけど、多分こだわりはくそみたいに多い。順位づけして下位は諦める。でも上位は絶対に譲らない。決まりゴトはそれだけ。くそをするより簡単で、クソができるより単純。だから許せないんだよな、テメェの唾をつけたものに、手、つけられるの。 「よぉ、待った?」  ヤツのクラスはおつむのいいクラスで小難しい勉強ばっかしてる。オレらおちこぼれクラスとは僅かながら仕組みが違って、僅かどころかかなり偏差値は違うし、待遇も違ったりする。しっと、ねたみ、そねみ、やっかみ、あ、同じイミか、それから正直憧れとか。一種そういうのはあるけど、小松もそっちの側なんだよな、って思うと前言撤回モンだわ。  ヤツは誰かといた。くそぼっちのいじめられっ子って聞いてたんだけど、オレの妄想の可能性はも高くはある。  夕陽に照らされて、耳を触られてた。男同士で。多分男だった。振り返った面、確実に野郎だし。っていうか制服が野郎を決定付ける。男装してる部活とかあるけど。 「鷲、宮先輩…」  怯えたデカい目がオレに向いた。いいね、それだけは合格点。でも腹のムシはおさまらない。 「一緒に帰る約束だよな?」  くそみたいにキレイな顔をくそみたいな長さの前髪で隠したクソガキ。クソみたいな目でオレとヤツを見比べた。ンだよ、文句あんのかよ。ヤツの元へ寄り、極力やさしー声でオレはカワイイ後輩を誘うカッコイイ先輩になる。 「じゃあね、重恋くん。よかったら明日もいっぱい話そう」  このクソガキが。

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