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第4話
「……今日、綾瀬さんと不和さん、どうしても抜けられない実験でカテキョーに来れないって」
「うん。僕にも連絡来た」
言い合う僕達は机の前ではなく、ベッドの上に居る。
そして、家庭教師達が来れない事を教え合い……
「ん、ん、んちゅ……、ちゅ……」
「ちゅ、は、は……ん、んっ……」
唇を重ねて互いを触り始めた。
その時、外から"ポツ……、ポツ……"と雨音が小さく鳴り始めて、直ぐに轟音に変わった。
その轟音の頃には、僕達は口付けから深い繋がりに目指す場所が変わっていた。
「は、はぁっ、はつ、きっ。 はつきぃ……っ、穿って、僕の事、もっと、もっとぉ……!」
「ういは、ぅいはぁ……きゅってしてくれるの、気持ちイイよっ……ふぁ、あ、あああっ……!」
夕立の雷鳴がなる中、僕は後ろから初葉を犯した。
初葉のナカにペニスをガツガツと抽挿し、初葉も僕に合わせて気持ち良さそうにアナルを捧げてくれている。
秘密、だから……お互い、極力声を潜めて…………その日、僕達は飽くまで繋がった。
一回目はゴムをつけたけど……それ以降は……
「初樹の生ペニス、硬くてあついぃいいッ。 ぁ、ああっ!」
「初葉の生アナル、ぐちゅぐちゅで吸い付いて来てきもちぃいいよぉっ」
全部、生でシた。
―……そして気が付けば、夕立の音はいつの間にか消えていて……外は暗い無音が広がっていた。
その中で音と言えば、僕達の睦言と繋がりを深める水音、軋むベッドが主で……それだけが全ての世界だった。
それは二人っきりの、完成された世界に感じられた。
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