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第5話

そして夏休みも終わりの頃……突然、不和さんと綾瀬さんが家庭教師を辞めると言い出してきたんだ。 僕達双子は動揺したけど、二人を止める権利は……無いから、何とも言えない心境で頷くしか出来なかった……。 そして、家庭教師は……もう、要らないと両親に話そうと僕達は何となくお互いに感じていた。 「……んじゃ、最後に"上映会"するか」 不和さんがそう笑顔で言うと、綾瀬さんが「二人とも、ごめんね」と言いながらとある機材を取り出して……。 「―……お? 本当に撮れてる……しかも、結構鮮明だな」 「双子ちゃんズの近親エロすげぇ~」 大きな液晶に映っているのは、犯す僕に犯されてる初葉。 僕達のお互いを求める密やかな声より、肌のぶつかる音の方が大きくて…………身体は正直なのだなと、分かった。 「小さな音にも反応して、録画する様にセットしておいたんだ。ふふふ……」 「綾瀬、ないす~~!」 まさか、隠し撮りされているとは……!? 映像の反応として、顔を赤青白と点滅させている僕達を見て、二人は"ニヤリ"と悪い笑みを浮かべて動き出した。 綾瀬さんは僕の両脇を後ろから押さえ、不和さんが僕の下半身の服を膝まで一気に下げてソコを晒した。 ―ずるぅ!……ぺちぃん!! ……とろぉ…… 「あ!?」 「うわ! もうフルで勃っちゃってるよー、初樹の~」 「あの映像見て、興奮したんだァ~? 先走りだけど、既に濃そうだなー、おい」 僕のそんな姿に満足した二人は、今度は僕と同様に初葉を剥いた。 「ンじゃ、初葉は~?」 ―ズルン!! ……ッぴゅ! ……パタ! パタタ……! 「んひゃ!?」 「おっ!? こっちはもう飛沫を上げてきたぞ」 「ほ~っ。想像だけでか? んじゃ、初葉、初樹におねだりしてみろよ」 初葉のものがフローリングに飛び散った。 僕のを見て、初葉が軽くイった? 「はつ、きぃ……ちょ……うだい……」 声のする方を見れば、熱と孕み、潤む黒い瞳。僕を求めていると分かる、初葉の視線。 「今から、そこでシなよ」 「そ。"生"で見シて~?」 「…………」 「…………」 ……それから見つめ合ってたら……世界が出来て、他はどうでも良くなったんだ。

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