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第14話

髪を乾かしていると冴島が風呂から出てきた。 「······おい、酒でも飲むか?」 「え、いいの?」 「ああ。」 1人で酒を飲むのは好きで、だから色々と揃えてある。 「神崎君も──······病み上がりだからやめておこっか。ねえ、明日一緒に飲みたいな」 「お前がいいならいいけど」 冴島もすぐに髪を乾かして、歯を磨きそして2人揃って寝室に行く。 「じゃあベッド使わせてもらいます」 頷くと冴島はすぐにベッドに横になった。その隣に寝転がってボーッと天井を眺める。 「明日は何時に起きるの?」 「6時」 「早いんだね」 「普通だろ」 目を閉じて肩までしっかりと布団を被る。 「おやすみ、神崎君」 「おやすみ」 冴島に背中を向けて、明日に備えて早く寝ようと意識を他に向けた。

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