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第28話 R18

「俺、舐めるとかできないから」 「やってもらおうだなんて思ってないよ」 神崎君が恥ずかしそうに足を閉じるのを、体を間に入れて阻止した。唇を噛んで羞恥に耐えている。 「後ろ、解させてね」 「······ああ」 「痛かったら教えて」 持っていたワセリンを指先に取り、後孔に触れると、神崎君の足が大きく動いて、腕で顔を隠した。 「ゆっくり呼吸して」 「っ、はぁ······力、抜けねえ······」 「······ねえ、神崎君の名前ってさ、彩葉っていうんでしょ?」 「ああ、うん。······女みたいだろ」 「ううん。綺麗な名前だよね。神崎君は沢山色を持ってるから、ぴったりの名前だと思った。」 そう言うと、神崎君は少し嬉しそうに目を細める。彼は自分の容姿に関わる何かを褒められると、いつも誇らしげだ。 その時、一瞬神崎君の体から力が抜けた。くぷっと後孔に指を挿入する。突然の衝撃のせいで、綺麗な顔が少し曇った。 「痛い?」 「痛くはねえけど、気持ち悪い」 「じゃあ、続けるね」 「ん······っ」 指を1本全て挿入して、神崎君の様子を見る。体を小さく震わせ、少し苦しそうだ。ペニスに触れてそっちの感覚に集中してもらおうと、中に入れた指は動かさない。 「っは、ぁ······」 「こっちに集中して。」 そう言うとコクリと頷いて、与えられる快感をしっかりと受け止める。 後孔に2本目の指を挿入し、神崎君の感じるところを探す。 「っ!冴島、待て······っ」 「ん?」 「そ、そこ、やめろ。」 「これ?」 「ぅっ······!」 周りとは感触の違う場所。前立腺を撫でるとそれだけで喉を鳴らして、恥ずかしそうに顔を少し赤く染め、口を手で覆う。 「神崎君、恥ずかしくないから、声聞きたいな」 「っ、いやだ······っ、はぁ、ぁ······っぅ、」 神崎君の手を取って、キスをする。 くぐもった声が直接響いてくる。 「っは、くるし······っ」 「ごめん、ちょっと······余裕なくて」 指を増やし、中に入る準備を進める。 神崎君は声を我慢出来なくなっていって、枕を顔に押し付けた。

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