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第45話
何度もキスをして、自然な動きでベッドに寝かされ、秀が俺の上に覆い被さる。
「んっ、は······ぁ、」
「彩葉、服脱いで」
「ま、待て、ぁ、舐めるなってばっ」
昼と同じだ。また舐められて、擽ったくて身を捩る。服の裾から手が入れられて、腹筋を撫で、その間に首筋にキスをされ、時々走る小さな痛みを感じていた。
「秀っ」
「ごめん、歯止めが効かないよ」
「ぁ、う······っ」
「彩葉······」
いつもより色気のある声で名前を呼ばれて、胸がずくんっとした。
「服、脱ぐから······待ってくれ」
そう言うとちゃんと俺の言葉を聞いてくれて、少し時間が与えられた。
ゆっくりと服を脱いで、その間に心を落ち着かせたかったのに、それどころか激しくなる一方だ。
「秀、も······脱いで、」
「ああ、そうだよね」
バサッと男らしく服を脱いだ秀。いつも俺が触られている側だから、俺もつい触りたくなって手を伸ばす。
「ん、」
「あ、悪い······」
「ううん。いいよ、いっぱい触って」
秀の手が俺の肩を撫でて、それから胸に落ちていく。
「ん、おい、前も言ったけどそこは······」
「乳首もね、ちゃんと感じられるようになるよ」
「そんなの、男なのに変だろ」
「変じゃない」
指で強く抓られて痛みが走る。背中を丸めてそれから逃げようとすると、手が離れて、手が下りていき太腿に触れる。思わず小さく声が漏れた。そのまま、ツーっと、触れるか触れないかの絶妙な力加減で内腿を撫でられる。
「っ、それ、いやだ······っ、擽ったくてっ」
「ふふっ、ビクビクしてるのが可愛くて」
「やめろよ······あっ!」
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