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第47話 R18

トン、と奥にそれが当たって閉じていた目を開けると、秀が眉間に皺を寄せ少し汗を垂らしながら「入ったね」と掠れた声で言う。 「まだ、動くな······」 「慣れるまで待つよ」 その間、顔や胸に落ちてくる唇。それを受け止めて秀の手を握る。 後孔の方を意識しない様にしているのに、どうしてもそっちに意識が向いて、きゅっと後孔を締め付けた。 「んっ!」 「はぁ······」 「ぁ、わ、悪い······っ、あぁっ、あ、勝手、に······っ!」 辛そうな顔をする秀に申し訳なく思うけれど、それが1度始まると、もっと欲しいと体は動き出して、ペニスを繰り返し締め付ける。 「ん、動くよ」 「あっ、ひっ!ぃあ、あ······っ!」 律動が始まって、秀の手を握る力が強くなる。背中が反れて、胸を突き出すように体勢になった。 「彩葉······」 「はぁ、あぅっ······!く、るし······息、できなっ」 過ぎた快感が呼吸の仕方を忘れさせて、苦しくて仕方がない。 「彩葉、落ち着いて、大丈夫だよ」 「んっ、ぅ、嫌、秀······」 「何が嫌なの?」 「あぁっ、ぁ、おかし······なる······っ」 1度律動が止まり、胸を撫でられ、柔く抱き締められる。 「はぁ、はぅ、ぅ······っ」 「彩葉は敏感だから、感じすぎちゃうんだね」 頬に手が添えられて、空いていた手をそれに重ねて頬を擦りつける。 「彩葉」 「······ん、もっと撫でろ」 「撫でるの?こうされるの好き?」 「······好き。母さんが、よく撫でてくれた」 隙間の空いていた心。そこが埋められて、満たされていくような感覚。 「······っ、ごめん彩葉、ちょっと······我慢出来ない」 「ん······悪い。好きに動いてくれていいから」 そう言って秀にキスをする。柔く微笑んだ秀が、手を離して俺の脚を腕に抱えた。

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