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第54話 R18

彩葉が自分で乳首を弄ってる間、俺は早く中に入れるようにと後孔に手を伸ばす。 「なあ、秀」 「ん?」 「······今日は、後ろだけでイきたい」 今日は本当にどうしたんだろう。セックスについて、何か不安に思うことがあるのだろうか。 「前も言ってたね。でも、どうして?」 「······そっちのが気持ちいいって聞いた。それに何回でもできるんだろ。」 「それは、そうだけど······」 「なあ、だから今日は俺が中でイけるまで付き合え」 あんなに疲れてる様子だったのに。 でも、求められるなら応えたい。 「わかった。泣いても止めないからね」 「上等だ」 小さく笑った彩葉に魅せられる。その笑顔に大きな幸せを感じる。 「こら、手を止めない」 「······これも意味あんの」 「さあね。でも······俺はそれを見てたいから、見せて」 「ぅ······その言い方は、ズルいだろ」 眉間に皺を寄せた彩葉。そんな表情も顔が整っているせいで綺麗にしか見えない。 「彩葉、キスして」 「ん······ぁ、はぁ、んぅ、ぁ······」 後孔に触れていた指に力を入れ、ゆっくりと指を挿入する。絡めていた舌の動きが止まり、少し苦しそうにしているけれど、前立腺を撫でるとそれも無くなり、必死になって快感を貪っているように見えた。 「ぁ、はぁ······んっ!ぁ、あぁ、それ、気持ちいい······っ!」 「腰揺れてるね、ここが前立腺だよ。ほら、ここもビクビクしてる」 「あぁっ!そっち、触るなっ」 小さく震えていたペニスに触れると、首を振って嫌がった。 「出る、からっ」 「あはは、可愛い」 「あぅぅっ!」 指を2本挿入して、内壁をぐるりと1周撫でた。開いていた足が閉じられそうになって、それを手で抑える。 「うぅぁ······っ」 首を反らし喉を晒す。そこにある喉仏に口を寄せ、カプっと甘く噛むと彩葉の体が大きく震えた。そして後孔がキュッと締まり、少しして力が抜けていく。 「ぁ、い、きもち、秀······ぁ、まって、怖い······よすぎて、やばい」 「今軽くイけたね」 「······ふっ、ぁ、あー······っ」 「3本目入れるからね。力抜いて」 1度指を抜いて質量を増やし、また中に戻る。そのまま前立腺を少し強めに撫で、奥まで挿入した。 「あ、ぐっ、ぅ······っ、あぁッ!」 「彩葉、上手だよ。苦しくなったら教えて」 「ぁ······な、に」 申し訳程度に乳首を弄っていた彩葉の手を取って、綺麗な指先に唇を落とす。 「リラックスしてて」 「へ······?ぇ、あ、あぁぁっ!!」 3本の指で前立腺を刺激する。 ぐっと睾丸がせり上がり、勃起した彩葉のペニスがビクビクと震えだしたのを見て、動きを止めた。 「ぃ、いき、たい······っ、あ、早く、早くっ」 「ダメだよ。まだダメ。」 「うぅっ、何でっ」 「ほら、もう1回」 「うあぁっ!」 同じ事を何度も繰り返す。けれどまだイかせない。この快感をちゃんと覚え込ませないと。

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