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第55話 R18

ついに我慢出来なくなったのか、シーツを掴んで首を振り「もう嫌だ」と言って泣き出した。 水色と灰色の綺麗な目から溢れる涙は、キラキラと輝いて見える。 「まだ。あと1回」 「いや、ぁ、やだぁっ、あぁ!」 また睾丸がせり上がる。それを見てから動きを止め、指を抜いた。彩葉のペニスからはタラタラと先走りが溢れている。 「はぁ、はぁっ、はぁーっ」 「彩葉、挿れるよ」 「はや、くしろ······っ」 ゴムをつけて、挿入する前に、今にも爆発しそうな自分のペニスを、後孔の周りに擦り付ける。 「ぁ、あ······早く、早くっ」 「うん」 ぴとっと後孔にペニスを宛てがい、そのままゆっくりと沈めていく。彩葉はまだ泣いていて、鼻を啜っては少し苦しそうに息を吐き出す。 彩葉のお尻が太腿に触れる。奥まで挿入できた。彩葉は腕で顔を覆って、折角の綺麗な顔を隠してしまっている。 「彩葉」 「はーーっ、は、はぁっ」 「入ったよ。」 「い、きたい······っ、いきたいっ」 ずっと寸止め状態だったからそりゃあそうか。ゆっくりと律動して、彩葉の感じる場所を突く。 「ぁ、はぁっ、秀っ······んぁっあ、そこ、そこっ、もっと······っ」 「彩葉、もう好きなだけイッていいからね。我慢しなくていいよ」 「ぅああっ!ふっ、ぅ!」 彩葉の足がピンと伸びて、枕を掴み顔を押し付ける。 「ぁ、い、いく······イくッ······───っっあぁ!!」 「っ、」 キツく中が締められる。射精感に耐えて彩葉を見ると、背中を反らしてビクビクと細かく震えていた。ゆっくりと脱力した彩葉は、俺を濡れた目で見て、困った顔をする。 「こ、れ······もう、嫌だ」 「何言ってんの。まだ1回目でしょ?すぐに良くなるよ」 「んっ、う、ごくなっ!」 彩葉の言葉を無視して律動を再開した。 俺の腰を押し返そうと腕を伸ばすけど、その力はいつもより弱い。形だけの抵抗が可愛くて、両手をそれぞれ取ってベッドに押し付けた。 「あっ、あ!」 「ほら、まだやるよ。覚えないとダメでしょ?」 「んんっ、もういいっ、ぁ、あーーっ!」 過ぎる快感に困惑してる。初めてのそれは彩葉の思考を奪うには十分だったらしい。 少しするとまた蕩けた表情で声を漏らす。 「ぁ、ひっ、ぃく、イきたい······イきたいぃ······秀っ」 「いいよ」 頬にキスをして、律動を激しくすると喜んですぐに達してしまう。 あまりにも可愛い姿のせいで、今日は我慢出来そうになかった。

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