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第56話 R18
何度目かの絶頂を終えた彩葉は、辛うじて息をしていて、体は動かせないようだった。
中で達し続けていたから、勃起しているペニスからは先走りが垂れているだけで射精ができていない。
最後はこっちも一緒にしてあげようと、彩葉がぼーっとしている中で、ペニスを掴んで扱きながら、腰を動かす。
「あぁっ、あ、っ」
「こっち出したいでしょ」
「ひぃっ、ぃあ、こわ、い······っ」
どうやら善すぎて怖いようだ。大丈夫だよという気持ちを込めて、彩葉の体を撫でる。
「秀、ぁ、お前も、ちゃんと気持ちいい······のかっ?」
「最高にいいよ」
キスをして、律動を激しくした。同時にペニスを扱くと、すぐに背中を反らして細かく震え、射精をする。
「あぁぁっ!」
「はっ······」
きつい締めつけに俺も射精した。
彩葉のお腹の上が汚れる。荒く呼吸をしている彩葉にキスをして、ゆっくりとペニスを抜くと、それにすら反応して、軽く俺の唇を噛んできた。
「っは、」
小さく息を吐いた彩葉にもう1度キスをして、着けていたゴムを外し口を縛ってゴミ箱に捨てる。
「秀······」
「ん?」
隣に寝転んで、まだ少し呼吸の荒い彩葉を抱きしめると、擦り寄ってきて、柔らかい金色の髪を撫でた。
「手加減、しろよ」
「え?したよ。じゃなきゃ彩葉は今頃落ちてると思うよ」
「は······?」
俺を見上げて固まった彩葉は、すぐに眉間に皺を寄せて睨みつけてくる。
「お前、女遊びでもしてたのか」
「遊びというか······、真剣に付き合ったつもりなんだよ。でも今思うとそれは俺にとっては恋じゃなかったみたい。初恋が君だから、君の望むことは全部してあげたいんだ。」
「······女抱いてた時はもっと荒々しかったのか」
「そうなんじゃないかな。相手のことを気遣うとか考えてなかったから······。あはは、最低だね」
「最低だな」
思い切り唇に噛みつかれた。痛みが走って顔を顰めると、今度はそこを舐められる。
「まあ、初恋が俺なら許してやる」
「······彩葉って、可愛すぎるって言われない?」
「初めて言われた。綺麗とか、イケメンだとかは言われるけどな」
確かにそうなんだけど、性格は可愛いんだ。今だって無意識にか、俺に体を擦り寄せて密着したまま離れない。
「愛してるよ」
「······俺も。」
愛した分だけ、愛を返してくれるから、たくさんの愛を与えたいんだ。
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