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第89話 R18
体へか、それとも精神的にか、疲れて眠ったらしい。どうやらこれは現実な様で、この胸糞悪い夢だと思っていたものは夢じゃなかった。
寝ている間に服を脱がされて、掛けられている布団が直接肌に当たる。
「注射するからね」
「っ、くそっ!!」
布団を捲られ、腕に注射の針が刺される。小さな痛みを信じたくなくて顔を背けた。これは何の薬なんだろう。変なものじゃなければいい。
「いっぱい傷があるね。ああ、これは自分でやったのかな。」
「············」
「白い肌に映えるね。綺麗だよ」
「······何がしたいんだよ」
「うん?また一緒に暮らすんだよ。ただそれだけ」
俺がお前なんかと一緒に暮らすわけがない。腹が立って舌打ちをすると、顎を掴まれ、口を無理矢理開けさせられて舌を指で摘まれる。
「っ、ぐぉ······っ」
「そんなこと、しちゃダメでしょ?」
「ぇ、ぅえ、ぁ······」
舌を引っ張られて、唾液が口端から落ちていく。それを拭った男はにんまりとした笑みを浮かべていた。
指が離れ、噎せていると「そろそろ効くかなぁ」と呑気な男の声が耳に入ってくる。
「さっきの薬は麻酔みたいなものだよ。痛みを無くすんだ」
「な、に······」
「試してみようか」
バラバラに拘束されてる足の間に入ってきた男は、手にドロっとしたものを垂らして俺の後孔に触れた。
「ひっ、嫌だっ、やめろっ!」
「あれ、すんなり入るね。······もしかして、もう何度かここ使ってるのかい?ダメだよ。お前は俺のものなんだから。······お仕置きしないといけないな」
「あ、──······ッ!」
前立腺をグリグリと弄られて射精した。強制的な絶頂に涙が溢れては零れていく。
「ああこら、ダメだろ。」
「ひっ、い······っ、やめ、ろっ」
「そうやって歪んだ顔も綺麗だ。アメリア······もっと俺を求めてくれ」
「嫌だっ、やめろ、やめ───······」
男のペニスが無理矢理後孔に入ってきて、泣き叫んだ。それと同時にメリ、だかプツだか音が鳴って、けれど痛みは感じない。
ガタガタと心が崩れている音が聞こえた。
それからの記憶はない。
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