89 / 188

第89話 R18

体へか、それとも精神的にか、疲れて眠ったらしい。どうやらこれは現実な様で、この胸糞悪い夢だと思っていたものは夢じゃなかった。 寝ている間に服を脱がされて、掛けられている布団が直接肌に当たる。 「注射するからね」 「っ、くそっ!!」 布団を捲られ、腕に注射の針が刺される。小さな痛みを信じたくなくて顔を背けた。これは何の薬なんだろう。変なものじゃなければいい。 「いっぱい傷があるね。ああ、これは自分でやったのかな。」 「············」 「白い肌に映えるね。綺麗だよ」 「······何がしたいんだよ」 「うん?また一緒に暮らすんだよ。ただそれだけ」 俺がお前なんかと一緒に暮らすわけがない。腹が立って舌打ちをすると、顎を掴まれ、口を無理矢理開けさせられて舌を指で摘まれる。 「っ、ぐぉ······っ」 「そんなこと、しちゃダメでしょ?」 「ぇ、ぅえ、ぁ······」 舌を引っ張られて、唾液が口端から落ちていく。それを拭った男はにんまりとした笑みを浮かべていた。 指が離れ、噎せていると「そろそろ効くかなぁ」と呑気な男の声が耳に入ってくる。 「さっきの薬は麻酔みたいなものだよ。痛みを無くすんだ」 「な、に······」 「試してみようか」 バラバラに拘束されてる足の間に入ってきた男は、手にドロっとしたものを垂らして俺の後孔に触れた。 「ひっ、嫌だっ、やめろっ!」 「あれ、すんなり入るね。······もしかして、もう何度かここ使ってるのかい?ダメだよ。お前は俺のものなんだから。······お仕置きしないといけないな」 「あ、──······ッ!」 前立腺をグリグリと弄られて射精した。強制的な絶頂に涙が溢れては零れていく。 「ああこら、ダメだろ。」 「ひっ、い······っ、やめ、ろっ」 「そうやって歪んだ顔も綺麗だ。アメリア······もっと俺を求めてくれ」 「嫌だっ、やめろ、やめ───······」 男のペニスが無理矢理後孔に入ってきて、泣き叫んだ。それと同時にメリ、だかプツだか音が鳴って、けれど痛みは感じない。 ガタガタと心が崩れている音が聞こえた。 それからの記憶はない。

ともだちにシェアしよう!