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第90話 R18

ガクガクと体を揺すられる。 何日経ったんだろう。1週間、1ヵ月が経ったのかもしれない。いや、もしかしたら1日も経ってない可能性だってある。 今どこにいて、どうして息をしてるのかもわからないまま、男のそれを受け入れて、断続的に嘔吐しては意識を失くした。 定期的に男が食事を運んでくるけれど、それを食べることも出来ずに、体が弱っていくのがわかる。 「アメリア、食べないと酷いことをするよ。」 「······アメリアじゃ、ない」 「何を言ってるんだ。ほら、食べないから頭が回ってないんだよ」 口に無理矢理食べ物を突っ込まれた。飲み込めなくて吐き出そうとすると口を押さえられてそれが出来ない。 「飲み込むんだ」 「っぐ、ふ······っ」 涙が零れて、苦しくて、こんなのが続くのなら、情けないけれど死にたいとしか思えなかった。 もともと、誰も救えなかった命だ。そのまま殺してくれたなら、楽になれるのに。 「アメリア、ほら、飲み込んで」 「っ、ん」 喉を鳴らして食べ物を嚥下する。胃の不快感に顔を顰めると、頬を撫でられた。 「いい子だ。もう1度」 「ぃ、いや、だ······もう、お腹いっぱい······」 「······まだこれだけしか食べてないのに。まあ、仕方ない。」 食器を置いた男は、俺の体を撫でては、また中に入ってくる。もう嫌だ。そこは秀だけしか受け入れることがないと思っていたのに。 「た、すけ······」 助けを呼びながら、声にならない音を漏らし泣いていると、男の携帯が鳴った。 俺を犯しながら電話に出た男は、突如動きを止めて「はぁ?巫山戯るな」とイラついたような声を出す。 「ひぃっ!!」 奥を突かれて堪らず声が出た。 早く、意識を飛ばしたい。 「巫山戯た電話だなぁ。最近の悪戯は困るよ。ね、アメリア」 「ぁ、ぐぅっ!!」 苦しさと、内蔵を突かれる感覚が気持ち悪くて、胃の中のものを吐き出した。

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