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第162話 冴島side

意識を飛ばした彩葉から、ずるっとペニスを抜いた。開いたそこから中で出した精液が零れ出る。 隣に寝転び、彩葉の体を抱きしめて幸せを噛み締める。 綺麗な白い肌に、いくつものキスマークが浮かぶ。 「彩葉······」 中で出したそれを早く掻き出さないと彩葉が辛くなるなと思い、少し怠い体を起こしてお湯とタオルを持ってきて、掻き出したあとに体を拭ってあげた。 彩葉の体にあるいくつもの傷痕。そのほとんどが彩葉自身が作ったものだけれど、それすらも綺麗で愛おしい。 「······ん、ぅ」 もぞっと動いた彩葉。薄く目を開けて「しゅう」と舌足らずに名前を呼ばれてキュンとする。 「ん?何?」 「······寝る、隣······早く」 隣を叩いて早く来いって言う彩葉に従って、そこに寝転ぶと擦り寄ってきた。可愛いなぁと思いながら抱きしめる。少し経つと規則正しい寝息が聞こえてきて、額にキスを落として俺も目を閉じる。 ああ、幸せだ。 優しくて少し甘い彩葉の匂い。 「愛してる」 こんなに好きなんだ。もう絶対に離したりしない。 「おやすみ」 彩葉を抱きしめる力を少し強めた。

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