162 / 188
第162話 冴島side
意識を飛ばした彩葉から、ずるっとペニスを抜いた。開いたそこから中で出した精液が零れ出る。
隣に寝転び、彩葉の体を抱きしめて幸せを噛み締める。
綺麗な白い肌に、いくつものキスマークが浮かぶ。
「彩葉······」
中で出したそれを早く掻き出さないと彩葉が辛くなるなと思い、少し怠い体を起こしてお湯とタオルを持ってきて、掻き出したあとに体を拭ってあげた。
彩葉の体にあるいくつもの傷痕。そのほとんどが彩葉自身が作ったものだけれど、それすらも綺麗で愛おしい。
「······ん、ぅ」
もぞっと動いた彩葉。薄く目を開けて「しゅう」と舌足らずに名前を呼ばれてキュンとする。
「ん?何?」
「······寝る、隣······早く」
隣を叩いて早く来いって言う彩葉に従って、そこに寝転ぶと擦り寄ってきた。可愛いなぁと思いながら抱きしめる。少し経つと規則正しい寝息が聞こえてきて、額にキスを落として俺も目を閉じる。
ああ、幸せだ。
優しくて少し甘い彩葉の匂い。
「愛してる」
こんなに好きなんだ。もう絶対に離したりしない。
「おやすみ」
彩葉を抱きしめる力を少し強めた。
ともだちにシェアしよう!