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Ⅲ章 絶体絶命!窮鼠猫に噛まれる⑧
「わっ」
腕を引っ張られて、引きずり込まれた布団の中
「ヒィヤぁん」
チュパっ
胸をついばまれて、変な声を上げてしまった。
「こら、ヒィ!」
もう大きいんだから、胸を吸ってはいけません!
「暴れないで」
暴れるわー!息子に胸吸われたらッ
だが年齢が入れ替わって、この体格差だ。易々と腕の中に閉じ込められてしまう。
「手のかかる母上だな。俺がちゃんと育ててやるよ」
「アぁん」
浴衣を割って、尻肉を直接撫でられた。
「ヒィ君ばっか妬ける。ナミ、俺にもイイ声聞かせて♪」
「ウイ……やめっ」
大きな手が尻を揉みしだく。
抵抗しようにも手がッ
あれ、手が動かないのはどうしてだ?
「乳首見せて、大股広げて、公衆猥褻罪だよ。風紀を乱した容疑で、学生会 風紀部ウイが逮捕する」
後ろ手に手錠を掛けられてるじゃないかー!
お前達が襲いかかるから浴衣がはだけたんだろ。
風紀部権限使うなー!
「グッジョブ♪ウイ先輩」
「未来の父上を尊敬しろよ?」
……こいつら、風呂に入っている間に手を組んだのか。
この腹黒さ
ヒィはナギの子だ。
つか、ヒィの父親は今も未来もナギだ!
「俺の夫はナギだからァァー!」
「それとこれとは話が別。母上、俺のΩになれよ」
きゅっと目をつぶった。
唇が耳朶を噛 む。
体重を乗せられた体が言う事をきかない。
体が……重いのは、なぜ?
「ヒィ!」
俺の上でヒィが動かない。
返事をしない。
のし掛かる体温が熱くて……ひどい熱だ。
「ヒィ!」
目を開けてくれ!
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