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第2話

「…っ、ゆき、雪弥…それ、やめて…っ」 「ははっ、そんなやらしい顔してやめてーなんて言うんですか?」 「んあっ、や、やめ…っ」 ローションでヌルヌルになった俺自身を、雪弥の大きい手が乱暴にシゴいていく。 添い寝する態勢で俺の醜態を舐めるように見つめる雪弥。色素の薄い目が、昼間とは違う色でこっちを見てる。なんだよ、お前だって興奮してんだろ。 痛いと気持ちいいのちょうど中間くらいの力加減で動くそれは、俺の絶頂を器用に見破っては、さっきから寸止めを繰り返してた。 全裸で火照った俺とは対照的に、雪弥は涼しい顔をしてどんどん追い打ちをかける。 ああ、もうやばい。これ以上我慢したら、 「ゆきや…っ、もうほんとにだめだって…!イきたい…っ」 「我慢が足りないなあ、蓮さん。会社じゃあんなに厳しいクセに。」 「あっ、あっ、も、イク…!」 クスリと鼻で笑った雪弥の手が、先端のイイところをぐりっと刺激した瞬間。 我慢してた分、勢いをつけた生温い精液が腹に飛んだ。射精の感覚にぼーっとする俺を横目に、嬉しそうに白濁を俺自身に塗り込んで、ぬちゃぬちゃとやらしい音を立てながら、雪弥は敏感になったソレを離そうとしない。 全身の力が抜ける。息が上がって整わない。熱くて、熱くて、 「蓮さーん。まだ満足じゃ、ないでしょ?」 「雪弥、はあ…っ、待って、まだすぐには…」 「大丈夫。ゆっくり馴らしてあげるね。」 「んあ…!ヤメろって…っ、だめっ」 ゴツゴツとした雪弥の太い指が、精液の滑りを頼りに秘部を押し開いてく。 散々に雪弥に開発されたせいで痛さなんてもう感じない。ただビリビリとした快感だけが背筋を伝って俺はどうする事もなく雪弥の首に腕を回した。 「雪弥、きもちい…!好きっ、」 ベッドサイドでスマホが鳴ってる。 こんなにも熱っぽく俺を抱く雪弥が、俺の好きに答えてくれることなんてない。 バラバラと中をえぐる雪弥の指に体を震わせながら、うまく態勢を変えて固くなった雪弥のソレを口に含んだ。

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