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正直こういう展開を待ってました
「あ、蓮さんちょっと寄り道しません?」
「ここ?ネカフェ?」
土曜の昼下がり。
家でご飯を済ませて散歩がてら外をぷらぷら歩いていると、最近工事してるなあと思ってたところにオープン!ののぼりが上がってた。
スタスタ先を歩く蓮さんを呼び止めて店内に入ると、新しいだけあって店内はかなりキレイ。大学の時はよく来てたけど、社会人なってからはあんま無かったなあ。
「わあ、ネカフェなんて何年振りだろう」
「え、そうなの?俺よく来るけど」
「…意外です」
ふたりで会員登録を済ませて広めのフラット席に入る。うん、部屋もすごくキレイ。ネカフェだから上は吹き抜けだけど。
慣れた様子でドリンクとか漫画を収集してくる蓮さんがちょっと可愛かったけどそれは言わないでおこう。なんか怒りそうだし。
「なにニヤニヤしてんだよ」
「なんでもないです。マンガ、何ですか?」
「昔途中で読むのやめたやつ。この際最新刊まで追いつこうかと思って」
「へえ…ガチで楽しむ気っすね」
「違うの?」
テーブルの上にドリンクやら並べてどんどんテリトリーを確立していく蓮さんを後ろから抱きしめる。反応無し。
なんかこの人、最近俺の愛に慣れてきてるな。別にいいけど。
あんまり煩くするとお店の人に怒られちゃうからお互い小声で会話してると、ふと耳に息がかかったのか蓮さんがピクッと肩を動かした。
それを俺が見逃すわけもなく、さっきよりも意識的に耳元で話しかけてみる。
「蓮さんここ暑くないですか?」
「…っ、暑いなら離れろよ」
「蓮さんのここ、熱くないですか?」
「雪弥っ、お前まじでやめろ」
やめません。もうスイッチ入りました。
てか恋人とこんなとこ来て清く漫画読むだけ?あり得ないから。もっと楽しい遊びしましょうよ。
「蓮さんはこれから声出しちゃだめゲーム、スタート!」
「は?ちょっ…!」
溢れないようにドリンク達は端に撤収。店員さんに優しい、俺。
首筋に舌を這わせながら蓮さんのシャツの中に手を入れると、ぴくんっと反応した蓮さんは俺の手を掴んで制してきた。
反対の手で引き剥がしてお目当ての突起をサワサワといじくり回す。
体格的に本気で嫌がったら蓮さんの方が強いんだろうけど、こういう時の蓮さんは結構受け身。ゆっくり息を吐きながら声が出ないように耐えてる。
「蓮さん声、我慢してるんですか?ルール守ってえらいです」
「ちが、隣に聞こえんだろうが…っ、痛っ」
「はーい。喋ったから罰ゲーム」
「ふっ、うう…」
話しかけたのは俺なんだけどね。
乳首をきつめに指先で押しつぶすと慌てて口を塞いだ蓮さんがテーブルにうつ伏せるように前かがみになった。ちょっと声出たけどそれはセーフにしてあげます。店員さんだけじゃなく蓮さんにも優しい、俺。
まだ触ってもない反対の突起も想像通り、カチカチにそこを主張してる。
両手でそれを愛撫すると、蓮さんはもぞもぞと足を擦り合わせ始めた。
「れーんさん。足、どうしたんですか?」
「んっ、んぅう…」
「あーあ。声出ちゃいましたね」
話しかけながら、両方の突起をむぎゅうっと潰すと、涙目になった蓮さんが懇願の眼差しでこちらを見上げてきた。
そんな物欲しそうな顔されたら、もう罰ゲームじゃなくてご褒美ですよね。しょうがないなあ。
左手はそのままに、下半身を寛げてガチガチのそれを取り出した。一応膝掛けで覆ったその中で、ゆるーく上下に擦ってみる。
「ゆきや…っ、すぐ出ちゃうかも…うう」
「蓮さん勃ち過ぎ。興奮してます?」
「これ恥ずかしい…」
耳まで真っ赤にした蓮さんは、恥ずかしいって言いながらも欲には忠実で、おずおずを腰を揺らしてる。
手の動きを早めるとテーブルに突っ伏した蓮さんが思ったよりも大きい声を出したから慌てて口を手で塞いだ。
「んうう…っ、ふ、う」
「声出さないで。人来ますよ」
「んっ、んっ」
「それとも聞かれた方が興奮します?」
「うう…っ、ふっ」
ふるふると首を振る蓮さんが涙をたっぷり溜めた目でこっちを見る。やめてって言ってる?いや、違うか。
あっつくなった体を密着させて、時折先端を親指をあやしながらリズムを早めていく。
この人、口押さえられて興奮してるな。可愛い可愛い。忠実でよろしい。なんて思ったのもつかの間。
あっという間に発射寸前になったそれはなんの予告もなく白濁を放って、驚いた俺の方が声を出してしまった。
「わっ!蓮さん!」
「ちょ、お前うるさいから」
「あっ、すみません…」
運が良かったか悪かったか、吐き出した欲は全部蓮さんのシャツに飛んで、お店のものを汚さずに済んだ。店員さんに優しい、俺。(と、蓮さん)
ティッシュで雑に拭っただけのシャツは無理矢理俺のTシャツと交換させられてそのまま帰りましたとさ。
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