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第23話 冬 -2-

―……そしてクリスマスイブの夜…… 「―……ぃ、いよぉ――~~ッし!」 俺はやや緊張で震えそうな声を抑えて、両脇に握り拳を作って、壱弥の家の呼び出しベルの前で深呼吸をした。 ここに来る前に俺は一応……"アレ"に向けて事前準備を少ししてきた。 つまりは、風呂に入って身体を洗い、……アソコの処理をしたんだ。 この日の為に何度か練習もしたし、……少し解してみた。 一人でしているから、何回かアソコを使っての自己処理めいたのは秘密だ……。ハズイ。 さて、お届け物の"ミニモミの木"はさることながら、お土産のクリスマス仕様のチョコケーキにお泊りセット、……ローションにゴム……。 ……一応用意してみたけど、俺は……初めてはゴム無しのそのままで……とお願いしてみようと思ってる……。 それでは、いざ……! ―ピンポーン…… 「三葵、いらっしゃい! クリスマスケーキさ、生クリームにしたんだけど―……って、その箱」 「う……。お土産にクリスマスケーキ……チョコの……買ってきた……」 「―……んじゃ、同時に二種類楽しめるな! さんきゅーな、三葵! 上がれよ」 「うん、壱弥。あんがとな」 そして通された壱弥の自室には…… 「おー! 祭りの時のクマだ!!」 再会だー! 「……甚平?」 「うん」 壱弥のシンプルな部屋に、一種異質な空気を醸しだしている巨大クマのぬいぐるみ。 や……。俺が夏祭りの射的で当てた特賞の大人サイズのクマちゃんなんだが、まさか服を着せられているとは……。 「ケーキ食お?」 部屋のローテーブルに切ったケーキと飲み物を用意して、最初は普通に食べていたハズなんだが…… 「んー……ん、んっ」 「……は、ん、んんっ」 お互いの舌が口内を行き来して、チョコと生クリームと……唾液が混ざり合って、ひたすら甘い……。 「おいしい……。壱弥ぁ……もっと食べたい……。食べさせて……」 「ん。……チョコ? 生クリーム?」 「いじわる……。ケーキの話じゃないよ」 「じゃ、何?」 そんな……笑顔で俺に聞くんだ!? ぉ、お~~し、言ってやろうじゃん……! 「~~~……ぉ、俺っ……俺、を、たべッ……て?」 「…………」 沈黙が痛いんですが……? 「……壱弥……?」 「……ぃ、イタダキマス……」 そして俺の手を掴んで立たせて、二人でベッドの上に……。

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