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第6話

そんな感じで、俺はヤンキーばかりいる高校に入学した。入学と同時に家を追い出されるような形で一人暮らしが始まった…。 お金は全て工面してくれるらしい…。つまり、お金は欲しいだけ出すから自分たちと関わりがあるとバレないようにしろという事だ。 世間体を気にしてか知らないが、養子縁組を 切られなくて本当に良かった…。流石に一人で生きて行くだけの力は俺にないからな…。 その面だけは有難いしとても感謝している。 「おはよ」 「あ、涼はよー。今日は遅いじゃん?寝坊?」 「まぁ、そんなとこ」 今話しているのは高校に入ってできた友達だ。名前は、海堂湊人(かいどう みなと) いつもニコニコと笑っているわりに、目の奥は氷のように冷たい。愛称はミナだ。 ちなみに、涼音って名前は女っぽいからあまり好きじゃない。そのため他人には"涼(りょう) "と呼ばせている。 「ミナ、その手に持ってるの何?」 「んー?これー?これはね、今日の予定表」 「真っ赤だけど…?」 「喧嘩相手の返り血で汚れちゃった〜」 この辺りではミナは負け知らずだった。 昔から喧嘩は強いらしく、大体のヤンキー達はミナには逆らわないのだ…。

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